第22話

(……ケッ)

(ザマァねぇや)

(悔しいけどな)

(あの女の言う通りだ)

(俺は既に認めてたってか)

(俺が無価値だってのを)

(……命を無駄にする事が)

(死にに行く様な行動を起こすのが)

(自分自身が無価値だって証明か)

(………畜生)

(そんな事も分からなかったのか)

(俺は)

(とんだ大馬鹿野郎だ)

「……クケケ」


八峡義弥は立ち上がる。

贄波璃々の言う通りに廃墟から出ようとして。

そして、どう移動すれば出る事が出来るのかを探索する。


八峡義弥が移動して一階まで降りる事が出来て。

そして八峡義弥は再び贄波璃々を見つける。

その姿を見て、顔を合わせるのもイヤだったが。

彼女の後ろから伸びる地蔵の手を発見する。

贄波璃々が地蔵の手に引き摺られて行く。


それは幽世の出入り口。贄波璃々が幽世へと落とされる寸前。

八峡義弥が出口から手を伸ばして贄波璃々の腕を掴んで穴から引き出すと同時に八峡義弥が変わる様に穴に引きずり込まれる。


贄波璃々と八峡義弥が目を遭った時。

八峡義弥は笑って幽世へと落ちる。


そして八峡義弥は幽世に落ちていき、その幽世、地蔵の厭穢が展開する場所に到達する。


到達すると同時、本体の厭穢によって攻撃を受ける八峡義弥。

瀕死の重傷を負った所で、ここで八峡義弥のモノローグと八峡義弥の物語が一旦終了する。




https://kakuyomu.jp/works/1177354054921548160/episodes/1177354054922014008

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