プロローグ

「少尉、敵兵の数は2大隊程と思われます」


「2か...ギリギリいけるか」


 私は今、国境の戦線にいる

 一国の軍隊の少尉として。


「少尉、如何為されましたか?」


「いや、なんでもない。・・・さて、そろそろ

行くとしようか。」


「小隊諸君、突撃の準備をしろ!」


「君達はは軍人、特殊部隊所属の精鋭だ。」


「覚悟は良いか?地獄へ行く覚悟は。」


「出来ております、少尉!」


「よし、では全員直進100mの後、右に展開し、大隊

司令部を叩くぞ!」


「進軍開始!!」


「うぉー!」


ー数時間後ー

「諸君、よくやってくれた。」


「長い戦いの末、奴らを一掃することができた。」


「そういえば、そろそろ休暇の時期だな。」


「ああ、またな諸君、休暇明けに会おう!」


「鍛錬を怠るなよー!」


 さて、部下達も居なくなった事だし、休暇にしよう。

 そう思い、この場を去ろうとした時、ふと思った。

(時が経てば、私はいずれ忘れられるのだろうな。)

(私のこの栄光も、部下も、全て。)

(だが、この世には歴史があり、それを裏付ける証拠がある。)

(それは何故か...誰かが書き記したのであろう。)

(ということは、私が書けば、記録は後世に残るのだろうか?)

(では、私が今まで生きてきたこの世を書き記しておこう!)

(休暇だ。ちょうど良いんじゃないか。)

 そう思って私はこの書記を残した。

 今までの人生を記すのだから、これからもある。

 では、その書記をこれからご覧頂こう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る