トビラノクニノアリス......?
「あ、あれだ.....。」
あの光を追いかけて、かなり遠くまで飛んできてしまった。白うさぎ達が今どこに居るのかも分からないほど遠くに。
「しまった.......、どうしよ......。」
私が悩んでいると、さっき見つけたキラキラ光るもの一本の大きな木のところに向かっていた。
その光るものは大きな木の前まで来るとさっきよりも強く光って......消えた。
「ここまで来たんだし......いいよね。」
私はゆっくり、光るものがあった場所まで歩いた。
「.......!?」
見間違え....だろうか。さっきまで光るものがあった場所に人影が見えた。
それも......自分とそっくりの人影のが.......。
『アリス.....!よかった!無事だったんだね!』
しばらく私が何もできずに固まっていると、白うさぎ達がやってきた。
「あの、あれ.....」
私は人影の方を指さした。すると白うさぎがまた焦ったような顔になって『ボクのせいだ......。』と小さい声で呟いた
✱✱✱
『ボクのせいだ........。』
白うさぎはさっきから、そればかり。一体どういうことなのだろう。
「あの、エースさん........。白うさぎさんは何のことを言っているのですか?」
私は白うさぎさんの様子を見ながら彼女に質問した。
『恐らく、あなたにそっくりなあの人が.......今回の犯人....。正確には、【鏡の国】の連中か....。犯人が分かった以上何とかしなくちゃならないけど、私達には無理なことだから。』
彼女達にもできないのなら......。
「私が、取り返すしかないんですね。」
これが正しい答えなのか、私には分からなかったけれど、今はこうする以外......選択肢は無さそうだ。
「やります.......私、やります....。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます