第3話

これは転生・・・ですか?3話




・・・・・・・・・12時20分〜

〜演習ルーム〜


「それでは午後の部を開始する!」


再び師団長の声とともに今回は深い緑の森林へと地形が変化した

午後の部はさっきと同じシミュレート演習みたいだが…


「午後もまたペアで森林での初等モンスター、ゴブリンの討伐を行ってもらう!」

「ホログラムと言っても実物でないだけで他は本物と変わらない、慢心せぬように!」


おいおいまだ慢心できるほど俺たち実践積んでないぞ…



「ねえレイ、さっき使おうとしてたやつ以外に何が使えるの?」


「何がと言われても色々あってわからないな

さっきは咄嗟に使おうとしてたまたま選んだだけだし」


「じゃあ私でも使えるレントとレイズはある?」


「レントとレイズ・・・あるな」


ったくこれが俺の才能か知らないが無駄にスキル枠が多いから探すのに苦労する…


「それでこれはどういうスキルなんだ?」


「レントは自分の周りにある物質から武器を合成するスキル

そしてレイズは自分の持ち物を強化するスキルよ」


「修練度によって作れるものが変わるけど今はゴブリン相手だからあまり気にしなくていいわね

それじゃいきましょうか!」


なんかやる気だなティーナ

さっきは俺が気絶して満足に戦えなかったからか…?


―30秒後に初等訓練-対ゴブリンを開始します

研修生は準備をしてください


・・・無機質な声だ

徒に緊張感を煽っているかのよう…


「どうしたのレイ?もしかして緊張してるの?」


「おいおいそんなわけないだろ、もう始まるぞ準備しとけよ」


―それでは開始します

【初等訓練-対ゴブリンLv.3】



まずは武器が無いことには始まらないな

適当に片手剣でも合成するか…


・・・ってスキルが発動しない?!


「おいティーナ!これほんとに俺でも使えるのかよ!」


「当たり前でしょ、超基本の初等魔法なのよ?

…もしかして誘導詠唱するの忘れてない?」

「スキル選択したら頭の中でスキルが具現化するのをイメージしながら''スキルアパライト''って言うのよ」


「な、なるほど」


おいおい午前の講義じゃそんなこと教えてもらってないぞ…

それとも講義にすらならない常識ってやつなのか



・・・ひとまず言われた通りにやってみるか

頭の中で片手剣が具現化されるのをイメージしながら…

「スキルアパライト 【レント】」


薄く淡い色の光に包まれて俺のイメージが具現化されていく…


「これがスキルか、やり方知れば案外簡単に発動するもんなんだな」


「逆にそれすら知らずに研修に来ただなんて考えられないわね」


「まあそれはそのとおりなんだが。。

ところでさっきから開始のアナウンスがあったのにゴブリンが一向に現れないのはなんなんだ?」


「確かにそうね…午前は時刻通りに現れたのに」


それにさっきから木々の影から妙な気配を感じる

もしかして敵は既に周りにいるのか?!

もしそうなら無防備にしているのは危ないな


・・・!!


「おいティーナ!後ろだ!避けろ!!」



「えっ」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

これは転生・・・ですか? 鷲村てる @EagleWigz

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ