第12話 創世されし世界{前}
ヒロトは今、各階層の守護兵を作り出すのと魔術でモンスターを召喚するのに追われていた。
ここは、第二階層のジャングル、ここは、数多くの幻獣、神獣、が居ながらにしてとても幻想的な場所で心が落ち着く所でもある。
木々の間から漏れる木漏れ日は僅かに表面が濡れている草木や苔を光り輝く宝石のように変えている。
そしてこの階層の天井は地上と同じように朝、昼、夜と次々に変化する、天候も自由自在に移り変わる。時に強風時には雪時には大雨。さまざまな気候を無視した天候が訪れるその様は、まさに道の場所と言える。
この階層の広さは、半径六キロにもなる巨大ジャングル。
生息する動植物に合わせた様々な環境があり、生前の住んでいた場所をもとに忠実に再現し、可能な限り自然に近づけている。
言うなれば、アマゾン奥地というべきか、そんな自然の厳しさが表面に出てきている。
そして、ここにヒロトが出したモンスターは元の世界に居た太古の生き物や神話に出てくる生き物などだ。
神話の生き物だと、例えばフェンリル、ベヒモス、ヒュドラ等がいる。
あと古代の生物だとこの様な者がいる。
ティラノ、スピノサウルス。ここには、この他にも様々な生き物が存在しここを守っている。
この二階層には、階層の主は現在は居ない、その代わりここに住む者は皆平均的に強く、五感などを使用しか感覚が高く広位範囲をカバーできる。それゆえに、絶対に一度は戦わなくてはならなくなっている。
アマゾン奥地に誰も足を踏み入れたがらないのと同じで、この樹海も人間にとっては未知の世界。毒性生物から人間を簡単に殺せる生命がひしめいている。
それにこの階層の生物は、人間並みに知能が高く、ちゃんとヒロトにも敬意を払ってくれている。
この階層は他の階とは違い、独自の生態系を持っている、縄張り弱肉強食、その名の通りのエコシステムがここには組み込まれている。それでは防衛が疎かになってはいけないので、強者同士での喧嘩はあっても、殺し合いはない。
そして、来たのが第三階層の地底湖である。
ここのは、モンスターの他にヒロトが作った兵器がある、それは元の世界に存在する兵器がほとんどだ。
ヒロトが作った兵器は、この広大な水辺を使い海上兵器の一部が収納されている。
勿論この戦艦たちも外に出せるように、ヒロトが地上の海にゲートで繋げている。
合計で戦艦23隻 揚陸指揮艦1隻 強襲揚陸艦8隻 母艦12隻 装甲艦30隻 巡洋艦30隻 駆逐艦50隻 フリゲート30隻 潜水艦50隻 イージス艦37隻 沿海域戦闘艦9隻 哨戒艇20隻 ドック型輸送揚陸艦9隻 ドック型揚陸艦12隻
エアクッション艇50隻 海洋観測艦2隻 高速輸送艦6隻 高速戦闘支援艦7隻 貨物弾薬補給艦13隻 戦闘給糧艦5隻 給兵艦12隻 給油艦15隻 病院船2隻 救難艦2隻 航洋曳船4隻 電纜敷設艦2隻 音響測定艦2隻 調査艦5隻 測量艦2隻 潜水艦母艦4隻 高速車両貨物輸送艦9隻 車両貨物輸送艦50隻 輸送艦10隻 タンカー4隻 クレーン船5隻 航空燃料支援艦1隻 石油配給艦1隻 補給艦20隻の艦隊である。
我々は独自の空母打撃群が第十艦隊の編成も可能。その上、航空母艦の艦上に設置された打撃群司令部指揮所には、地下基地の統合軍司令部との直通回線や、各種偵察からの通報回線が設置されるとともに、指揮下の全部隊についての情報が集中的に総合されており、指揮統制・情報活動のかなめとなる。
これ程の艦隊であれば、かの
そんなこの大艦隊を今世界中の海に展開する予定である、その為にこれよりも艦艇の数を増やし世界中の海を監視できるほどの能力を作る必要がある。シパワー論者としては、ある程度優遇された海軍力を持つべきなのである。勿論ランドパワーを軽視しているわけでもない、最終的な拠点はアメリカ大陸かハートランドになるのだから。
そして、ここの守護をしている者は、イカやタコにも見えるクラーケン 神おも怖れる神獣リヴァイアサン どんな海の生物にでも変身できるレイン・クロインと巨大なシャコでその繰り出す拳の速度は時速三百キロにもなるギガント・モンハナシャコ、とヒロトも何かよくわからない奴だけしかいない。
この地底湖の広さは半径五キロある、一番すごいのは、ここの深さだ。
ここは水深五百メートルあり、この世界の人間では潜って行くことは無理だろう、その中腹辺りには、海中洞窟があり、一番底の神殿に繋がっている。そして、その海底神殿の最奥部にここの侵入者ようの階段が設置されている。
ここは下手をすると、この基地の一番の最難関になるかもしれない、まず入ると無駄にデカイ蝙蝠が襲ってきて、水の中に逃げ込むとクラーケンやリヴァイアサンがいる、もしもそれを突破出来ても、この湖の一番底に行かなくては、為らなくなっている、そのうえ水深百メートルになると、ヒロトも知らない生き物が(ヒロトがリヴァイアサンに召喚する様に頼んだ)いる。
そしてここの階層のリーダーのオーストと言う蜘蛛の上に人の上半身が着いた様な者──言われなくては到底人の形には見えないが──がまとめている。
この者の特徴は身体が銀色と綺麗な水色があり、背中には光背の様な物を浮かして持っている、それは中心が黄金でその外側は吸い込まれそうなほど深い藍色でそのもう外側には、光沢のかかった銀色で出来ていて周りをまた銀色の結晶体が回転しながら浮遊している。
オーストはこの世界で最も硬い物質よりも何倍も硬くそして柔らかく、温度・衝撃・腐食・酸化・酸性に耐性がある。
このオーストは、絶対の魔術耐性があり魔術攻撃が効かないその上スキルよるどんな攻撃にもダメージを受けない(ヒロトの時間停止は例外)ため、物理でしか倒せない、その事で防御力ではこの基地でも最強のため、ヒロトでも倒すのは困難で御免被りたい、そしてオーストは魔術が効かないとゆうのにも関わらず、魔術が使える、とんでもない奴だ。
そして一番の特長は人型に変化する事が出来るとう所だろう人間の姿になる時は大体、第九階層に居る時くらいで、その為、第三階層に居る時は蜘蛛?の姿でいる。
そして、ヒロトはここに居る者たちにも、あのアイテムを渡してオーストに言った。
「よし! こんなもんで良いか?」
とヒロトはやり遂げた顔だが、まだまだしないといけない事が在る事を思い出しヒロトはまた疲れた顔に戻った。
「次もある様ですね 頑張って下さい」
と、オーストが言うとヒロトはオーストに「ありがと」と、少し元気を取り戻してそう笑顔で言った。
オーストの返事を見届け直ぐに次の事に勤しむ。
俺は一つの疑問を抱えていた、この階層を守護する者たち、俺が作った者たちとの関係である。
親子とすべきか、神とそれ以下とすべきか、しかし俺は間違っても神になることはない。やはり親子と言う関係なのだろうか。
しかしいつかは、合わなくなるだろう最低限の人物とだけ話、指示だけが飛んでゆく。いるかどうかもわからなくなる。
それが望みでもある。それこそが俺が望んだ体系だ。
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