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さいごに俺をうごかしたのは ニクシミ。
拘束具をつけられていたが はずせた。
力も強くなってる。
これは見つかったら殺されるな。
そのまえになにか なにかのこさないと
あれを消せる何かを
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深夜だったせいか、俺が死にかけの化け物になっていたせいか、警備員等は見当たらなかった。
ドアも力づくで壊せるが、念のために静かに蝶番を壊し、ゆっくり開けた。
彼女の研究レポートと、かろうじて動く機器をつかった。
思考だけでなく、計算能力もかなり上がっている。
あれを打ち消すパターンを計算した。
彼女の研究が進んでいたおかげで、すぐにデータが纏まった。
これで、何か武器になるものに
この情報通りにデータを打ち込めば、あれが消せるかもしれない。
外に出て何か無いか探した。
寂れた神社が目に入る。
「こんな山奥にあるもんなんだな。」
時間は無いが… 最後なんだ。 まあいいや。
神社に向かうと、神が味方でもしてくれたのだろうか… 刀だ。
刀が納められている。
「これに。 あれをうちこもう」
そっと持ち出して、刀に彼女のデータを打ち込んだ。
まだ静かだ。警報さえ鳴っていない。
まだ俺は逃げだした事さえ気づかれてないのか。
それなら、俺が死んでもこの中まではあらためないはずだ。
あれがどんどん侵略しても 神社だけは残るだろう。
そうしたら… だれかきっと これをつかってくれる。
これで あれをけしてくれる。
おねがいします。
静かに神社に刀を返し
彼女を探しに 研究所に戻った。
誰かのニクシミ。【短編】 匿名 @Nogg
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