第20話 如月キララ

「あ、あのォ~…… 失礼ですけど……

 美女漫画家の如月キララ先生ですよねェ~…😅💦💦」

 僕は笑顔でうかがった。



「あン……😒✨✨ だったら何だよ❗❗」

 横目で睨まれてしまった。

 


「へッへへ……😅💦💦 ファンです」

 一瞬、ビクッとしたが笑って誤魔化した。


 だが、やはり間違いない。

 スッピンだが、彼女の顔に見覚えがあった。



 彼女こそ日本一、売れた【伝説の】だ。


 【エロ漫画界のレジェンド】。


 

 小学校二年生の夏休み、エロ漫画、『やり漫』で鮮烈のデビューを飾った伝説の美少女漫画家だ。




 以降『やり漫』シリーズは、すでに20年近く連載され、単行本も百巻を越えた。



 デビュー当時、小学校二年生の美少女があまりにも露骨で過激な性描写を描くと言うことで、日本中が騒然となった【伝説の美少女漫画家】だ。

 



 一時期は、メジャー誌にも週刊連載を掛け持ちしていた。


 とにかく滅法めっぽう描くのが早い。



 ひと晩で読み切りを3作品描き上げたこともある。

 しかも決して質を落とすことがない。

 一時期、魔法少女ではないかと噂になるほど描きまくっていた。


 月産、3000ページ、一年で新刊100冊を出し、ギネス記録も打ち立てた。



 総発行部数は、二億部を軽く越えているらしい。



 まもなく藤○不二雄を越えるという【生きる伝説】だ。


「フフゥン……、カレが新しい入居者かしらァ~…✨👄💕💕

 私好みのイケメン少年ボーイじゃん✨✨💕」

 ピーチのように甘い吐息が僕の頬を撫でていく。


「いえ、イケメンってほどでは……😳💦💦 

 星野ヒカルです」



「ヒカルは、シェア✨ダーリンなのよ。

 キララちゃん✨😆🎶✨」

 


「フフ……、じゃ、取り敢えず寝起きに、一発いっぱつ合体ジョイントライブしとくかァ~…😆🎶✨」

 天才エロ漫画家のキララが飛んでもないことを言い出した。



「ええェ~ー~ー……😲💦💦💦💦💦」

 いきなり何を言ってんですかァ~~ー❓❓






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る