第13話

 まるで、若手美人女優のようだ。


 以前、どこかで見た覚えがあった。


 スレンダーだが、呆れるくらい巨乳だ。

 ロゴ入りのTシャツをラフに着こなしていた。 



 パンツが覗いて見えそうなほど、短いミニスカートをはいている。

 ミニスカートから伸びる美脚は程好い肉づきだ。


 ムチムチとして健康的な色気を漂わせていた。

 一見、美優よりも歳上の感じだ。



「フフ……、どうヒカリもシェア✨ダーリンに興味あるのォ~✨😆🎶✨」

 ミュウミュウは笑顔を浮かべ自慢げだ。


 僕の胸板をスリスリとで回し微笑んだ。

 見せつけるように、小振りのオッパイをす、精一杯 張ってみせた。



 どうやら、金髪ヤンキー美女は、と言う名前らしい。

「ふゥン……」ふて腐れたようにそっぽを向いた。


 ハーフなのだろうか。大きなエメラルドグリーンの瞳が印象的だ。


 ミュウミュウが可愛らしいとすれば、ヒカリは、よりあでやかで綺麗だ。


「ンゥ……😒💦💦」

 ヤンキー美女のヒカリは呆れた顔でベッドに寝転がった僕を見た。



「あ❗❗❗」

 その途端、少し驚愕したようだ。



「ヒ……ッ、ヒカル……❓❓」  

 かすかに動揺し、小さくひとりごとのように呟いた。



 確かに僕の名前は『ヒカル』だが、彼女の呟いた『ヒカル』は、別人の事だろう。


 おそらく朝ドラで人気に火のついた『渡瀬ヒカル』のことに違いない。



「ど、どうも、はじめまして。

 ボッ、僕は、ヒカルです」

 下半身に美優ミュウミュウまたがっている状態では、まったくさまにならない。



 だが、取り敢えず会釈し自己紹介だけはしておいた。



「ン……、…… ヒカル❓」  

 金髪ヤンキーは、かすかに眉をひそめた。



「フフゥ……、ビックリしたでしょ❗❗

 あのに、そっくりで✨😆🎶✨」

 また美優は僕のことを自慢した。



 当然、今、『朝ドラ』で人気急上昇の若手のイケメン俳優に似ているからだ。



 ヒロインを影から支え、眼鏡を掛けて優しそうなキャラが主婦層や女子中高生を中心に受けていた。



 今年、一番のブレイク俳優と言っても過言ではない。



 僕も彼と同じタイプの眼鏡を掛けているので、雰囲気がよく似ていた。






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

 

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