第5話 一発、合体しちゃうゥ……😆🎶✨

「アリスちゃんなら居ないわよ」

 美優は、あっけらかんとした顔で応えた。



「えェ……😲💦💦 そんなはずは……」

 当然、昨日のうちに確認をしてある。

 今日の十時の約束でアポを取ったのだ。


「あり得ないですよ…… ちゃんと昨日、予約アポを取ったンですから……」


「ふゥン……、アリスちゃんとォ~❓❓」



「え……、そ、そうですよ。と言う大家さんと今日の十時に……

 ここで…… このシェアハウス【パラダイス】の中で会うッてェ……」

 何度も確認したので間違いない。



「フフゥン…… でも、それはアリスちゃんじゃないわね。成り済ましでしょォ~❗❗」



「えェ……、アリスさんじゃなかったら、僕は約束したんですか」

 昨日、電話した相手は【白鳥】と言う女性だった。



「だって、アリスちゃん、北海道へ出張に行ったまま、新型コロナの所為せいで戻って来れないンだもの……」

 


「えェ…… じゃ、昨日、僕が約束した女性は誰だったんですか……」


「ン……😒✨✨ そんなことミュウミュウは知らない」

 美少女アイドルは可愛らしく小首をかしげた。



「はァ~…❓❓」

 確かに、このまま美優を問い詰めてもらちがあかない。



 不思議だ。昨日、確かに、ここへ電話したはずなのだが。



 不意に、美優はテンション高く

「じゃ、取り敢えず、一発、合体して盛り上がっちゃうゥーー……✨😆🎶✨」

 まるで、同窓会の二次会をカラオケで盛り上がるような軽いノリだ。



「えッ、え、え、えェーー……😲💦💦💦

 なんだよ❗❗ その唐突なイベント開催は❗❗」

 


 だが、美優は僕のクレームなどお構いなしだ。

「じゃ、ダーリン、早くしてェ……😆🎶✨」

 やにわに僕のパンツの中へ手を入れようとしてきた。



「いやいやァ~…、なんなんですか。

 よッ、止せェッ、止せッてェ……❗❗❗

 いきなり会った途端、合体ッて、何なんだよォ~ー……❗❗❗」


「フフ…、恥ずかしがらないでェ~…… 

 ミュウミュウは、童貞でも構わないのよ」



「いやいや、こっちが構うよ❗❗

 ッて言うか。僕は童貞じゃないしィー…❗❗」

 つい強がって、経験済みだとウソをついた。



「フフ……、良いのよ。ダーリンはァ~❗❗

 だいたい深夜のロボットアニメは、第一話で無理やり合体しちゃうモノなのよ❗❗」




「どんな深夜のロボットアニメじゃァ~❗❗

 何を無理やり合体してンだよォ~ー……」





∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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