第4話 可愛らしいわねェ……

「ビショ濡れだから拭いてあげるわァ~…」

 ゆっくりと美優は、僕の濡れた胸板を撫で回した。


 うっとりとした恍惚こうこつの表情が妙に妖艶なまめかしい。



「ううゥ……😳💦💦💦」

 なんとなく、卑猥でみだらな手つきだ。


 Bチクの辺りを撫でられると、ビクッと敏感に反応してしまう。


 なにしろ僕は、くすぐったがり屋だ。



「可愛いわねェ……✨👄✨✨💕 ダーリン」

 美少女はセクハラ親爺オヤジのように微笑みを浮かべた。



 なんてビッチで淫乱な美少女なんだろう。



「え…ッ、いやァ~……😣💦💦 マジで、く、くすぐったいよ」

 僕は全身を硬直させえていた。


 これでは、まったくアベコベだ。

 逆セクハラと言える。


 歳上の男性の僕が、あどけない美少女にイタズラされているようだ。



「フフ……✨👄✨💕 どうしたの。

 感じちゃってるの。ダーリン」

 まるで小悪魔みたいなセリフだ。


 じっくりと僕の敏感な性感帯を刺激していく。



「あ、あァ~…😣💦💦💦 そこは……

 ちょっとォ~ー……」

 恥ずかしさと快感で僕の全身はピクピクと反応してしまった。




「安心してェ…… ダーリン✨👄✨💕」

 美優は可愛らしく微笑みを浮かべた。


 キスしそうなほど唇が近い。



「い、いやァ~…、ちょっとォ~……

 ヤバいッてェ……」

 咄嗟に、ほんの少し顔をそむけた。


 このままキスをしては彼女の思う壷だ。

 底無し沼にまって抜け出せなくなるだろう。



「すぐに馴れるからァ~…✨👄✨✨💕」


「えェ…… な、馴れるッてェ……」

 なんだか、ドンドン話が危ない方へ脱線していく。



「フフ……✨👄✨✨💕 ダーリン✨

 いい子だから…… じっとしていなさい」

 また上から目線で美優は唇を近づけてきた。



「ううゥ……😳💦💦💦」

 今にも唇が触れてしまいそうだ。


 悩ましげな吐息が純情な僕の頬を撫でていった。



 ピーチのように、甘くとろけるような香りが僕の邪悪よこしまな心を煽っていく。




 知らぬ間に、僕の下半身は火のついたように熱く火照ほてっていた。


「あッ、あのォ~……😳💦💦💦」

 必死に思いを巡らせた。


 何とか話題を逸らして、この場を切り抜けなければならない。



「そ、そうだ。早く大家さんに…… 挨拶をしないと……😳💦💦💦」

 このままではキスをしてしまいそうだ。


 こんな美少女とキスをしたところを住人の誰かに見られたら、ド変態と揶揄される事、必至だ。



「フフゥン…… 挨拶ゥ……✨👄✨✨💕」

 気のない返事だ。

 


 僕は背中を仰け反らせて、美優の唇をかわし何とかソーシャル・ディスタンスをたもった。



 このまま流されてはいけない。



 僕には重要な話があるのだ。


「あ、あの…、お、大家さんと話しが……」

 約束では、今日の十時のはずだ。

 


「え、大家さんッてェ…… アリスちゃん」

 美少女が眉をひそめた。



「はァ~、アリスさん……❓❓ さァ~…、白鳥さんッて方ですけど……」

 よく知らないが、白鳥アリスって言うのがフル名前ネームなのだろうか。



 だとしたら、スゴい名前だ。



 まるで、セクシー女王様クイーンのような名前だ。



 彼女が大家で、このシェアハウス【パラダイス】の管理人らしい。

 


「フフ…、アリスちゃんなら居ないわよ」

 美優はあっけらかんとした顔で応えた。


「え、そんなはずは……」

 






∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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