第5話 2人の気持ち。
帰り道。
ポケットに手を入れて空を見上げた。
どこかで聞いた言葉が頭をよぎる。
「人間はいつだって、もう半分を探している、か」
どうやらそれは、俺ではないようだ。
俺は自嘲気味に笑い、帰路を辿るのだった。
病室。
木夏はクシャクシャのノートに、字が書かれているのに気付いた。
大きな文字で、
「はやく元気になれよ、か」
おかしなことばかり言う男の子のことを思う。
木夏はクシャクシャのノートの切れ端を持ち、クスリと笑うのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます