第6話[平和な日々]

春夏と嬉々は顔を見合わせ、マリアを遊びに連れ出した。

カラオケ、ボーリング、プリクラに色んな遊びを楽しんでいる内に外が暗くなる。

そろそろお開きにしようかと三人が話している時、黒い高級車が三人の前に止まった。

中から狂華が出てきて、春夏に抱きつく。


「春夏殿、会いたかったですぅ。」


春夏の胸に吸い寄せられる狂華。


「もう、狂華ちゃんは甘えん坊なんだから。」


などと言って、狂華の頭を撫でる春夏。

そんな春夏にマリアが怒鳴る。


「春夏、あんたはセクハラって言葉を知りなさい。」


「まあまあ、落ち着いてマリアちゃん。」


嬉々に宥められ、落ち着きを取り戻すマリア。

そして、マリアは狂華に何の用か尋ねると…。


「あっ、マリア殿には用無いんで。」


ブチ切れるマリアを再び宥める嬉々。

そんな中、春夏が狂華に何の用か尋ねた。


「政府から呼び出しが来ていますよ。」


「呼び出し?」

「そんなの電話すれば良いじゃない。」


マリアを無視して狂華は春夏をキツく抱きしめる。


「春夏殿に会いたくて、直接言いに来ちゃいました。」


「狂華ちゃん可愛い。」


春夏も狂華をキツく抱きしめ、抱き合う二人。

そしてマリアは嫉妬の炎に身を焦がした。

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