第3話[不愉快です]
翌日、マリアは寝不足で欠伸をしていた。
昨日は本当に最高の一日だった。
春夏のナイスバディを拝めたあげく、同じベッドで眠れたのだから、笑いが止まらない。
あぁ、できる事なら、もう一度お風呂に入りたい。
女同士だからといって、無防備に全裸になる春夏、そこそこ実のあるお胸、キュートなお尻、美しい脚、能力だけで無く、身体もSランクね。
などと考えている間に、スラム街へ着く。
昨日と同じ部屋へ通され、そして…。
「テメー、マリアなんか…。」
マリアに敵意を向けてしまい、彼女の能力が発動する。
デッドの呼吸は荒くなり、そして、頭を掻き毟る。
マリアが来たという報告を受けていたから、拳銃は持ってこなかった。
だが、デッドの心は汚染されていき、段々と死にたくなってくる。
「はあ、アンタも学習しないわね。」
マリアはそう言うと、デッドの前に薬を置いた。
我が修道院家の財力を使い作り上げた逸品。
ありとあらゆる医療系能力者を雇い、体に害が無い様作られた、この薬。
まだ数が少なく、試作段階でも無いが、薬の効果を知るチャンスだ。
「大丈夫、体に害は無いと開発者からちゃんと確認は取ってあるから。」
マリアの言葉を信じ、少量の飲み薬を一気に飲み干すデッド。
数秒待ち、薬の効果を実感する。
「すげぇ、しつこいお前の能力が嘘の様に全く感じねー。」
喜ぶデッドを見て、マリアは薬の完成を心から喜んだ。
「でっ、本題何だけど。」
椅子に座り、マリアは昨日調べた影について、話しを始めた。
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