第3話[不愉快です]

影について調べが終わり、マリア達は影についての情報を得た。

そして…。


「あいつ、春夏、嬉々、明日スラム街へ乗り込むわよ。」


マリアの迫力に二人は「はい」と返事をし、この日はマリアの家に泊まる事に…。


「えっ、お風呂借りていいの。」


「ええ、私もまだだったから。」


「えっ、でも…、それってパジャマじゃ…。」

「もしかして、私達に気を使ってる?」


春夏の言葉にマリアはすごく同様する。


「パ…パパパ…、パジャマちゃうわ。」

「へ部屋着よ。」


顔を真っ赤にするマリアに嬉々はお礼を言う。

私の為に力を貸してくれた。

本当に嬉しかった。

その言葉を伝えられ、マリアは彼女の手を握り、励ましたくなる。

だが、それはできない。

彼女に触れてしまえば、能力が発動し、彼女を苦しめてしまう。

マリアは代わりに笑顔を向けた。


「私はSランク第二位。」

「Sランク者の仕事は主に政府関係の仕事だけど、国民を守る義務もあるわ。」

「どこぞの最下位はそれを放棄したらしいけど、私は違う。」

「必ずあなたを守ってあげる。」

「だから一緒に、幸せになりましょう。」


春夏に加え、マリアの優しい言葉。

いつぶりだろうか。

私にこんなに優しくしてくれる人が居たのは…。

少なくとも、両親が死んでからは、そんな人は居なかった。

嬉し泣き。

両親が死んで、こんな涙が出るとは思わなかった。

マリアを春夏が抱きしめ、三人はお風呂に向かった。

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