第3話[不愉快です]
影について調べが終わり、マリア達は影についての情報を得た。
そして…。
「あいつ、春夏、嬉々、明日スラム街へ乗り込むわよ。」
マリアの迫力に二人は「はい」と返事をし、この日はマリアの家に泊まる事に…。
「えっ、お風呂借りていいの。」
「ええ、私もまだだったから。」
「えっ、でも…、それってパジャマじゃ…。」
「もしかして、私達に気を使ってる?」
春夏の言葉にマリアはすごく同様する。
「パ…パパパ…、パジャマちゃうわ。」
「へ部屋着よ。」
顔を真っ赤にするマリアに嬉々はお礼を言う。
私の為に力を貸してくれた。
本当に嬉しかった。
その言葉を伝えられ、マリアは彼女の手を握り、励ましたくなる。
だが、それはできない。
彼女に触れてしまえば、能力が発動し、彼女を苦しめてしまう。
マリアは代わりに笑顔を向けた。
「私はSランク第二位。」
「Sランク者の仕事は主に政府関係の仕事だけど、国民を守る義務もあるわ。」
「どこぞの最下位はそれを放棄したらしいけど、私は違う。」
「必ずあなたを守ってあげる。」
「だから一緒に、幸せになりましょう。」
春夏に加え、マリアの優しい言葉。
いつぶりだろうか。
私にこんなに優しくしてくれる人が居たのは…。
少なくとも、両親が死んでからは、そんな人は居なかった。
嬉し泣き。
両親が死んで、こんな涙が出るとは思わなかった。
マリアを春夏が抱きしめ、三人はお風呂に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます