第3話[不愉快です]

夜も遅い。

私はお肌のお手入れをし、パジャマに着替えていた。

春夏とのツーショット写真を眺めながら、私は悪態をつく。

この馬鹿は、私に全然構ってくれない。

本当に酷い女よね。

そんな事を嘆いていた時だった。

モニターにメイドが映り、何やら慌てている。


「お嬢様、春夏様がお見えです。」

「お通ししても?」


こんな時間に春夏が?

嘘、でも…。

ちょっとイヤラしい想像をしてしまい、鼻血が出てしまう。

ヤダっ、私ったらハシタない。

って、そんな事してる暇なかった。

何アニマル柄のパジャマ着ているのよ。

もっと、大人でセクシーなのに着替えないと…。

って、私の家にそんな服無かった。


「お嬢様?」

「お通ししても?」


「うるさい、いいわけないでしょ。」

「こんなパジャマなのよ。」


「でも、春夏様、泣いていらして…。」


「だったら早く通してよ。」


モニターが切れ、しばらくして春夏ともう一人、知らない女が現れる。

春夏は私の顔を見るなり、抱きついてきた。

とりあえず私は、春夏の頭を撫でながら、もう一人の少女にソファーに座る様に促した。

彼女が電話で言っていた…。

とりあえず、何があったのか、詳しく話しを聞かないと…。

そして…。


「不愉快です。」


よりにもよって、あのデッドを頼る何て…。

先ずは、私を頼るべきでしょ。

それなのに、あの、デッドに…。


「私、第二位何ですけど、デッドは最下位何ですけど。」


「いや、でも…。」

「こういうのは、順位関係ないと言うか…。」


マリアは春夏の鼻を摘み、引っ張る。


「私を舐めないでくれる。」

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