第2話[転校、そして出会い]

生きていたい。

だが、それをこの世界が邪魔をする。

親殺しなんて言われ、近所からは嫌がらせを受け、学校では虐められる。

私に居場所なんて無いのだ。

家で寝てれば石を投げられ、学校で学食を食べていたら、いじめっ子達にそれを床に捨てられる。

生きていくのが辛く、死にたくなる。

だが、死ぬのが怖くて死ねず、この生き地獄の中、生きて行くしか私には選択肢は無かった。

そんな生き地獄の中でも私を苦しめているのが…。


「まただ。」


後をつけられている気配がする。

そんな時はいつも刃物で傷つけられる。

今回もまた…。


「もうやめてよ。」


私は力一杯叫び、能力を発動させた。

電信柱が爆発によって折れ、道に倒れていく、奴はそれを避け、逃げて行くと同時に転校してきた少女が私の所へ駆け寄って来た。

私は彼女を知っている。

冬秋春夏、Sランク第一位のこの国最強の能力者だ。

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