四畳半開拓日記 06/18



 謎の少女を保護した。


「ああ、神さま! わたしの声に応えてくださったのですね!!」


「…………」


 すりすりすりすりと、胸に頭をこすりつけてくる。

 なんだか動物的な仕草で可愛らしいと思った。

 彼女を引き離して、落ち着かせる。


「ええっと、きみは?」


 正座した彼女は、深々とお辞儀した。


「サチです!」


「ああ、おまえがサチか」


「はい! 覚えていてくれて嬉しいです!」


 まさか、実際に会えるとは思わなかったが。


「あの、先輩。わたし、状況が理解できないんですけど……」


 あまりの展開に、岬がったらかしだった。

 この床下のゲーム機を発見してから、これまでのことをかいつまんで説明する。

 それでも半信半疑だったので、おむすびのことも実演して見せた。

 そこまで見ると、さすがに信じざるをえない様子だ。


「先輩。なんでこれゲームだと思ってたんですか?」


「いや、ほら。ステータスとかスキルとか、ゲームっぽいだろ?」


 山田村のステータス欄を見せても、納得してくれなかった。


「さすがに変だって気づいてください!」


 一回りも年下の女の子に常識を疑われてしまった。

 まあ、よく考えれば、岬の言う通りだが。


「この不思議現象については理解しましたけど……」


「おお、ありがとう」


「それでも、まだ信じられません」


 ……おれだってそうだ。

 まさかゲームだと思っていた世界は実在していて、この変なゲーム機を通じてつながっているなど簡単に信じられるものでもない。

 ただ実際に少女が現れると、疑うならむしろ自分の頭になってしまう。


「この子、どうするんですか?」


 岬がひそひそ声で聞いてきた。

 改めてサチという少女を見た。

 そして嫌でも目につくのは──。


「……耳ですね」


「……耳だな」


 頭の上。

 もさもさした犬耳が、ぴこんと元気よく立っている。


「……尻尾ですね」


「……尻尾だな」


 そしてお尻のあたり。

 ふさふさした尻尾が、ゆるゆる揺れている。

 少なくとも、日本人ではないことはわかった。


「岬はわかるか?」


「ケモミミ娘ですね」


「ケモミミ?」


「いわゆる獣人のようなキャラクターで、動物の特徴を持つ人間のことです。漫画とかゲームに出てくる、架空の存在なんですけど……」


「つまり実物は見たことないのか?」


「ある人がいるなら、目の前に連れてきてほしいです」


「そうか。ここにいるぞ」


「できれば他人として知り合いたかったです」


 冷たいやつだ。


「……本物でしょうか?」


「まあ、本物っぽいけどな」


 だって、さっきから尻尾が動いてるしな。

 ゆらゆらした動きが、まるでおれたちを誘っているようだ。

 気がつけば、岬が目を離せずにそわそわしている。

 イヌネコ愛好家には、とても訴えるものがあるらしい。


「ね、ねえ。サチちゃん?」


「はい。サチです!」


「その尻尾、触ってもいい?」


「いいですよ」


 平然と言うと、こちらに背中を向けた。


「で、では……」


 岬がそっと手を伸ばした。

 そうして、彼女の尻尾に触れた瞬間。


 ──ピシィーン! と岬の表情が凍りついた。


 すりすりと尻尾をなでる。

 最初は先端を。

 次第に上っていって、いちばん太いところを丹念にさすっている。


「み、岬?」


「…………」


 振り向いた彼女の目には、得体の知れない怪しい光が宿っていた。


「せ、先輩……」


「なんだ?」


「すっっごいです!!」


 すっっごいのか。


「ふわっふわ! え、これなんですか!? やばい、ちょっと癖になりそう!」


「そんなにか?」


「これまで、ありとあらゆるペットをモフってきましたけど、これほどの毛並みにお目にかかったことはありません。東に猫カフェがあれば行って尻尾をなで回し、西に触れ合い動物園があれば子どもを押しのけても独占するべく暗躍し。たまにはちゅうるいもいいかな、なんて思った日には、おきなわ行きの飛行機に乗ってたの懐かしいなあ。あ、先輩。知ってます? 金魚って意外に手触りいいんですよ。ストレスで死んじゃうので、いまでは禁じられた遊びですけど。ああ、やばい。やばいこの手触り。持って帰りたい。えへ、えへへへ……」


 おれの後輩、ちょっと怖すぎないか?

 むしろ心療内科のご厄介になるのはおまえだろ。

 でも、その表情を見ていると、なんとも言えない気持ちが湧いてくるような……。


「そ、その、サチと言ったな」


「はい。サチです!」


「よかったら、おれにも触らせてくれないか?」


「いいですよ」


 こっちにお尻を向けて、尻尾を差しだしてくる。

 もふもふな尻尾が誘うように揺れていた。

 おっかなびっくり触れてみると。


 ……ふわっふわだ。


 え、どうなってるんだ?

 とても細かい毛並み、その滑らかな肌触りは絹のようでもある。

 すりすりすりすり。


「……これは、やばいな」


「そうでしょう。やばいでしょう?」


 まるで見えない力に引き付けられるように、手が離れてくれない。

 しばらくすると、耐えきれずにサチがうめいた。


「あ、あの、くすぐったいのですけど……」


 はっ。

 つい浸ってしまった。

 社会人が二人して、少女を囲んで尻尾を弄ぶ図。

 すごく犯罪的な匂いがするな。


「おい、岬。サチが困ってるぞ」


「う、うへへ、うへへへ。この子、持って帰っていいですか?」


「ダメだ。ちょっと手を放せ。あとよだれを拭け」


「やだやだやだ、お家持って帰る! ご飯も散歩もちゃんとやりますから!」


「そういう問題じゃない。他所様のお子さんだぞ!」


 やっとのことで、岬を引き剥がした。

 後輩の新たな暗黒面をかいてしまった。

 佐藤といい、こいつといい、許可なく重い一面を見せてくるのは勘弁してほしい。


「ええっと、サチ。きみが山田村の住人だというのはわかった。でも、なにが目的で来たんだ?」


「……目的ですか?」


 なぜか黙り込んでしまった。


「どうした?」


「しばらく前に、家の近くに変な穴ができました。そこから、神さまがくださった食べ物が出てくるようになったんです。それで、どこにつながっているのか不思議に思って、なんとなく手を入れていたら……」


 おれが引っ張ったせいで、こっちに来てしまったらしい。


「先輩のせいですね」


「わかってる。言わないでくれ」


 しかし、サチは嬉しそうだ。


「でも、まさか神さまにお会いできるとは思いませんでした。サチは感激です!」


「そ、そうか。それはよかった。じゃあ、もう帰ったほうがいいだろう。お父さんやお母さんが心配しているぞ」


「あ、そうだ。神さまも、村に来ませんか?」


 会話のキャッチボールが、大きな弧を描いて逸れていった。


「神さまのおかげで畑ができたんです! ぜひ見てほしいです!」


「…………」


 岬が恐る恐る、様子をうかがってきた。


「あの、先輩?」


「岬、ちょっと頼みがある」


「え? いや、嘘でしょ」


「一時間で帰るから」


「先輩、やめておいたほうがいいです! 帰れる保証もないんですよ!?」


「でも見たいじゃないか!」


「わかりますけど! 気持ちは十分にわかりますけど!」


 サチといっしょに、ゲーム機のモニターに足をかける。

 それを岬が、あわわと心配げに見ていた。


「ああ、もう。どうなっても知りませんよ!」


「大丈夫だ。サチだって通ってきたんだからな」


「それはそうですけど……」


 モニターが、真っ白い光を放った。

 それと同時に、すとん、と身体が宙に投げだされるような感覚。

 視界が真っ白い光に包まれた。


***


 目を開けると、そこは広い草原のただなかだった。

 風が吹いている。

 草がさわさわと揺れていた。

 風に乗って、木々の香りが漂っていた。

 遠くに広い森が見える。


「……む?」


 しまった。

 つい靴を履き忘れてきたな。

 まあ靴下ははいているし、戻って洗えばいいか。

 ふみふみ、と地面を足踏みしてみる。

 土は柔らかく、なんだか奇妙な感じだった。


「んぎゃ!?」


 どてん、と背後で尻餅をつく気配。

 振り返ると、サチがお尻をなでていた。


「すまん。大丈夫か?」


「は、はい。ありがとうございます」


 手を貸してやるとき、背後が断崖だと気づいた。

 足元に小さな祠と、小さな穴が開いていた。


「いつもここに、神さまの授けものが落ちているんです」


「ああ、なるほど」


 つまり、この穴とゲーム機がつながっているわけだ。

 ここはどういった場所なんだろうか。

 まさかゲームの世界、ということもあるまい。

 地面に落ちる形なので、あるいは地下世界かとも思ったが……。


「この空は、本物だよな」


 どこまでも果てしない青空だった。

 雲が悠々と流れている。

 太陽が二つあった。

 ファンタジーの定番だ。


「とりあえず、サチの家に連れていってくれ」


「はい。こっちです!」


 サチに手を引かれ、例の小屋までやってきた。

 その近くには、おこしたばかりの畑がある。

 こうして見ると、かなり広いな。

 詳しくは知らないが、これが一反というものだろう。

 屈強な男が、一心に鍬を振るっていた。

 どこか見覚えがあると思ったら、例のパパさんだった。

 サチと同じように、犬っぽい耳と尻尾がある。


「お父さん!」


「おお、サチ。遅か──それは誰だ?」


 おれに警戒の視線を向ける。


「あー、その……」


 なんと説明したものか。

 自分から「初めまして。あなたの神です」なんて怪しさが半端じゃない。


「サチ。もしや盗賊じゃないだろうな!」


 ずんずん歩いてきた。

 目の前に立つと、おれよりも二回りは体格がいい。モニターで見ていた姿とはかなりふんい気が違う。


「違う。お父さん、神さまだよ!」


 完全にビビって言葉を失っていると、サチがかばうように立った。


「わたし、あの穴を通って神さまのお家に行ったの!」


「馬鹿なことを言うな。そんなことがあるわけないだろう!」


 信じようとしないパパさんが、おれに鍬を向けた。

 おれがプレゼントしたやつだ。

 ちゃんと使ってくれているんだな。

 なんとも言えない感動が……、って、それどころじゃないだろ。


「神さまと偽って、わたしの娘をたぶらかそうとしたな!」


「い、いや。決して、そんなことは……」


 完全に圧倒されてしまう。

 鍬を振り上げて、それを鋭く振り下ろす。

 おれの足元の地面がえぐれて、土が飛び散った。


「さあ、目的を言え!」


 おれが言葉を失っているのを、間違って受け取ったようだ。


「らちが明かん。おれの家族に近づいたこと、運が悪かったと思ってくれ」


 いや、だから誤解だ!

 おおっと、完全にビビって声が出ない。

 パパさんが鍬を振るった瞬間。


「やめてよ!」


 サチが庇ってくれる。

「どけ、サチ!」


「やだ!」


「言うことを聞かな……」


「お父さん、嫌い!!」



 ──ガガアアン!?


 そんな効果音が聞こえそうな感じで、パパさんの動きが止まる。

 そのまま、がくっと膝をついた。


「き、貴様を許さん……!」


 なんでだよ。

 そんな涙ながらに訴えられても困っちゃうぞ。


「もう、なにをしているのかしら」


 パパさんの背後に、いつの間にか妖艶な美女が立っていた。

 こっちも見覚えがあると思ったら、あのママさんのほうだ。

 やっぱり犬耳と尻尾があった。

 ちょうど仕事中らしく、大きな薪を抱えていた。


「あなたは?」


「いや、おれはその……」


 困っていると、サチが答えてくれる。


「お母さん、神さまだよ!」


「え、この方が?」


 そうなんです。神さまなんです。

 やっぱり、次から名刺とか持っておこうかな。


「ええっと、信じてもらえないかもしれないが……」


 すると、ママさんが目を見開いた。


「そのお声は、本当に?」


「ああ、覚えていてくれたか」


「はい。忘れるはずもございません」


 と、うしろからパパさんが叫んだ。


「ま、待て!!」


 おれに向かって、なおも攻撃を仕掛けようとする。


「まだ怪しくないと決まったわけではない! おれの家族に指一本──」



 ──ゴツン


 鈍い打撲音とともに、パパさんが停止した。

 その場に倒れるのを、慌てて避ける。

 ママさんが、こっそりと薪を背中に隠した。


「主人がご迷惑をおかけしました。イトナと申します。主人はカガミと申します」


「あ、ああ。山田だ」


「その節はお世話になりました。ささ、こちらへどうぞ」


「え? あの、この旦那さんのほうは?」


 うふふ、と柔らかく微笑んだ。

 それから、ぞくっとするような冷たい声で告げる。


「しばらく、そこに寝せておいてくださってけっこうです」


「え、でも……」


「けっこうですので」


 そちらはけっこうなのかもしれないが、こっちは気になってしょうがないのだが。


「神さま、早く、早く!」


「わ、わかったよ。引っ張らないでくれ」


 父親って大変だなあ。

 転がったパパさんを眺めながら、おれはのんきに思った。


***


「この度は一家のことをお助けいただき、感謝の言葉もございません。特にサチは幼いころから身体が弱く、ここ数日は流行り病に苦しんでおりました。あの力がみなぎる不思議な食べ物がなければ、いまごろは……」


「あ、ああ。でも、本当に信じるのか?」


 イトナは、にこりと微笑んだ。


「はい。そのお声も覚えておりますし、それに……」


 イトナは顔を近づけてくる。

 首筋のあたりで、すんすんと鼻を動かした。


「あなたからは、悪い匂いがしませんから」


「そ、そうか。それはよかった」


 いきなり顔を近づけるからびっくりした。

 サチといい、イトナといい、ケモミミ族のパーソナルスペースの狭さは心臓に悪いな。


「おむすびや鍬を送っていたのは気まぐれだったが、役に立っているなら嬉しいよ」


「ええ。あれらのおかげで、ずいぶんと作業がはかどりました。恥ずかしながら、この土地に来てからというもの、まともに食べることもできないありさまで……」


 そう言って、隣のパパさんの背中を押した。

 いつの間にか復活している。


「ほら、あなたもお礼を」


「…………」


 パパさん──カガミが、不機嫌そうに睨んできた。


「貴様が神というのはわかった。しかし、まだ味方だと信じたわけではない」


 ぺしっと、イトナから叩かれた。


「あの食べ物がなかったら、とっくに死んでいたのに。この人は、本当に昔からひねくれもので困ったものです」


「いや、カガミの言うことも正しいと思うよ。おれもいきなり来たのは悪かった」


 おれだって、もし得体の知れない男がやってきたら警戒するはずだ。

 むしろ、家族を守るためなら当然のリアクションだと思う。


「あの穴をつないだのは、おまえたちではないんだな?」


「ええ。この地に来て七日ほど経ちますが、あの日、あなた様のお声が聞こえたのをきっかけに知りまして……」


 それじゃあ、あのゲーム機の正体もわからないな。

 結局、ここはどういう場所なんだろうか。


「それで神さまは、どうして?」


「ああ、サチから誘われてな。少し様子を見て、問題がなければ戻ろうと思っていたんだ。向こうに待たせている人もいるし……」


「わたくしどもも、なにかもてなしができればよかったのですが……」


 実際に小屋を見て思った。

 壁には穴が開いているし、戸も立て付けが悪い。

 囲炉裏もボロボロだし、鍋もびついていた。

 長年、放置されていたのがよくわかる。


「いや、別になにか取ろうと思って来たわけじゃない。そうだ、もしなにか困っていることがあれば、遠慮なく言ってくれ」


「でも、何度も助けていただいたうえに、そんな厚かましいことは……」


「こうやって知り合えたのも何かの縁だろ。まあ、おれのできることなど限られているが……」


 いますぐ新居が欲しいとか言われても、さすがに無理だし。


「それでは……」


 イトナが何か言いかけたとき、外から大きな衝突音が聞こえた。


「なんだ?」


「くそ、またか!!」


 カガミが立ち上がると、鍬を持って外に飛びだした。


「サチ、こいつを見張っておけ!」


「お、お父さん!」


 続いて、イトナも出ていった。

 残されたおれとサチは、彼らが戻ってくるまで隅で警戒していた。


「ど、どうしたんだ?」


「たぶんツチクイです」


「ツチクイ?」


「この地を荒らすモンスターです」


 ああ、あのイノシシか。


「でもイノシシのせいで、あんな大砲のような音が出るのか?」


 想像できないでいると、イトナが入ってきた。


「ご安心ください。無事に処理できました」


「外に出ても大丈夫か?」


「はい。もう止めは刺しましたのでご安心を」


 とても物騒な言葉だった。

 彼女のあとに続いて、おれも出ていった。

 さっきまでカガミが耕していた畑が、とんでもないことになっている。


「…………」


 その光景に、おれは絶句していた。


 でかい。


 それは確かにイノシシだったが、規格外の大きさだった。

 まるでワゴン車のようだ。

 それが暴れたせいで、一度は均した畑もちゃちゃだった。


「これが、モンスターか……」


 向こうの獣と一線を画すのは、一目でわかった。


「でも、困りました。こんなにもツチクイが生息していては、作物を育てることもできません」


「あいつらは、どこから来るんだ?」


「ここから東にある森です。あそこはモンスターが多く生息していまして、群れから追われた個体が、餌を求めてはいかいしているのです」


 あのモンスターが、たくさん生息している?

 そんなところに住もうとは、この家族もなかなか根性があるな。

 ……いや、なにかそうしなければならない事情があるのだろう。


「四六時中、出るのか?」


「いえ。ツチクイが活動するのは日中だけです。それに臆病なので、ヒトがいる場所には出てきません。ただ、わたくしどもが小屋に入っているところを狙って……」


 一日一回かそこらとはいえ、あんなものが出てきてはたまらない。


「なにかできればいいんだが……」


 ちょうど、おれには『ブレッシングマイスター』とかいうスキルがあるしな。

 でも、イノシシに効果がありそうなものってなんだ?

 ヒトを怖がる性質の害獣か。

 ……んん?

 もしかして、アレが効果があったりしないかな。


「……まあ、物は試しか」


 おれは急いで穴へと戻った。

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