惚れるとデレちゃう隣のクラスの地味子ちゃん(旧題)陰キャ扱いされている俺の幼馴染みが眼鏡外して前髪上げたらイケメン扱いされてるけど、お前ら頭おかしいんじゃねぇの?
第87話 暑いのにジャージを着るのは○○大きい人の視線防御説はホントだった
第87話 暑いのにジャージを着るのは○○大きい人の視線防御説はホントだった
さて、今日は体育祭本番。
俺と茜は希望通りにバスケ。メンバーは俺と茜。それに
この三人、中学の時はカバディ部でごく一部の界隈では有名だったらしい。キセキの足腰だったとかなんとか。確かに練習の時の動きは尋常じゃなかったけど、それはどうでもいい。
ちなみに景馬も一緒のチームに入りたがってたけど、断固拒否した。アイツが入ると自分が女子にどうカッコ良く見えるかを重視して役に立たないからな。
「翔平、そろそろうちのクラスと東雲さんのクラスの試合始まるよ」
「おっけ。いまいく。つーわけで俺はここで抜けるわ。お前ら後でジュース忘れんなよ」
茜にそう声をかけられて、他のクラス奴らと暇つぶしにやっていたカード麻雀を中断。ちょうど連勝してたから負ける前に抜けれて良かった。今の配牌ゴミだったしな。
「さて、愛しの彼女を応援しに行きますか」
ちなみに美桜と千衣子も希望通りにバレー。この前四人で帰った時に「ちいちゃ〜ん! おなじバレーだね〜!」「心細かったから美桜ちゃんも一緒で良かったです〜」とか言い合いながらキャッキャしてたのを後方腕組み体勢で眺めていた。
千衣子はもちろんのこと、美桜も美少女と言っていい容姿をしているので、この二人の絡みは尊い。
茜も同じ様なことを思っているのか知らんけど、ニコニコしながら見てた。あ、いや、これ違うわ。美桜しか見てなかったわ。
「どっちが勝つかな? 翔平は東雲さんのクラスを応援するんだろうけど」
「は? しないが?」
「えっ!? なんで!? だって彼女のいるクラスでしょ!? 応援するって言ってたじゃん」
「おいおい、俺が千衣子を応援するのは当たり前だろ? でもなんで千衣子のクラスまで応援しなきゃならないんだよ。俺が応援するのは千衣子だけでクラスの勝ち負けは知らん」
「うわぁ、めんどくさい……」
そんな会話をしながら体育館へ。そして直ぐに千衣子を見つけた。いつもの眼鏡におさげ姿。下はハーフパンツで、ほかの5人はTシャツだけど千衣子はその上にジャージを着ていた。
確か、胸が揺れるのを見られるのが嫌だとか前に言っていたから、そのせいだろう。
ただ、今日は少し暑いから動いて汗をかきすぎないかが心配だな。
ただでさえ千衣子は昨日、一緒に帰ってる時ですでにテンションガタ落ちだった。俺がなにか話しかけても返事はほとんどが「はぁ」「やだな。明日」って感じで溜息と嘆きばかり。駅での別れ際のキスの時だけは元気になったみたいだけど、寝る前の電話の時にはもうその効果は切れていた。
朝も少し寝不足とか言ってたから、なにかあったらすぐに動けるように気を付けて見ておいたほうがよさそうだ。
「あ、始まるみたいだね」
「ん? そうみたいだな」
茜に声をかけられて試合の邪魔にならない場所に行くと、壁に寄りかかりながら腰をおろす。
隣では茜が美桜に向かって手を振っている。
そして手を振られた美桜の顔はデレッデレに溶けていた。
なので俺も千衣子に小さく手を振ると、こっちに気付いた千衣子は軽く微笑んでくれる。超可愛い。
━━━━ピッ!
そして笛がなり、試合が始まった。
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