惚れるとデレちゃう隣のクラスの地味子ちゃん(旧題)陰キャ扱いされている俺の幼馴染みが眼鏡外して前髪上げたらイケメン扱いされてるけど、お前ら頭おかしいんじゃねぇの?
第86話 突然ですが体育祭です。男子は女子のバレーを見に行きましょう(意味深)
第86話 突然ですが体育祭です。男子は女子のバレーを見に行きましょう(意味深)
「というわけで来週から体育祭です。ちなみに種目なんだけど、男子はバスケとサッカー。女子はバスケとバレー。男女共通で卓球になります。あと、勝ったら先生がアイスを奢ってくれるって。ちょっとショボイけど頑張ろー! ってなわけで今から種目ごとに参加メンバー決めるよー! めっちゃダルいけど」
俺のクラスの体育委員が、チョークを片手に黒板の前に立ち、心の底からだるそうに体育祭の概要を話している。
そういえばそうだったなーって思いながら、先週千衣子と夜に電話で話したことを思い出した。
━━━━
「体育祭キライです」
「いきなりどうした」
「私、ホント運動苦手なんです。体育の時間とかもほんと憂鬱で……」
「あぁ……(あの胸ならまぁ確かに……)」
「あぁってなんですか! あぁって!」
「あ、いや、ごめんごめん。でも体育祭は全員参加だろ? 出るとしたら何にするつもりなんだ?」
「ん〜? バスケは走ると痛いし、卓球は左右に早く動くの辛いので、消去法でバレーかな? って思ってます。バレーなら昔、お母さんにママさんバレーに一緒について行って、少しだけならやったことあるので」
「上下の動きと遠心力か……」
「はい? 何か言いました?」
「んにゃ、なにも。千衣子はバレーか。応援しに行くからな。【千衣子Love】って描いた旗持って」
「応援は嬉しいですけど、それは絶対やめて! それよりも翔平くんは何にするんです?」
「俺はバスケかな。中学の時も茜と一緒にやってたし。これでも結構上手かったんだぜ? っても茜の方がヤバかったけどな」
「絶対見に行きますね」
「おう! ならカッコイイところ見せるしかないな!」
「いまでも充分カッコイイですけどね」
「お、おおう」
「あ、いま照れたでしょ〜?」
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こんな感じだ。
てなわけで千衣子にカッコイイところを見せないと行けなくなった俺は、席を立って茜のところに行く。祭りごとのノリで教室内はザワついているおかげで、少し歩いて動いたところで誰も気にも止めない。
「よし、茜。俺達はバスケだ。いいな?」
「翔平なら絶対そう言って来ると思ったよ」
「お! わかってんじゃん。さすが親友。ゴールデンコンビ復活だな」
「それはちょっとダサいからやめようよ。ちょうどこの前美桜ちゃんとも体育祭の話になってさ。中学の時のこと話したら「その名前はさすがにダサいっしょ」って笑われたんだから」
「茜……お前……いつから彼女の尻にひかれようになったんだ」
「翔平だって似たようなもんでしょ」
「それは言うな。で、その美桜は何に出るって?」
そう言いながら美桜がいる方を見る。どうやら女子達だけで固まっているようだ。
「美桜ちゃんはバレーだって」
「お? 千衣子と同じか。なら応援する時は敵同士だな」
「そこは同じクラスを応援するんじゃないの!?」
「馬鹿野郎。同じクラスよりも愛を優先するのは当たり前だろうが」
「まぁそうだと思ったけどね。あ、でも一つだけ言っておくよ」
「なんだ?」
「女子のバレー、中学の時みたいに変な目で見て変なこと言わないようにね」
「ナンノコトカナ」
「覚えてない? 中三の時、「ひゅー! アイツめっちゃ揺れてるぜ! バインバインだ!」とか、「おいおいどれがボールかわからねぇぜ!」とか騒いで女子に睨まれてたよね?」
「…………」
「変なことしたら東雲さんに全部言うからね?」
「それはご勘弁を」
俺は土下座した。
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