惚れるとデレちゃう隣のクラスの地味子ちゃん(旧題)陰キャ扱いされている俺の幼馴染みが眼鏡外して前髪上げたらイケメン扱いされてるけど、お前ら頭おかしいんじゃねぇの?
第15話 連絡先は陽キャでも簡単には交換できない
第15話 連絡先は陽キャでも簡単には交換できない
昼休みが終わって教室に戻ると二条は自分の席に戻っていた。
茜の席には美桜だけが残って何か話をしている。
「おう、戻ったぞー!」
「あっ、おかえり翔平。遅かったね。ギリギリじゃん」
「んーまぁちょっとな」
「なんだみやま! 女か? 女なんだな!?」
「あえて否定はしない」
「「えっ!?」」
二人して目をくわっと広げて見てくる。
なんだよ。
「あーあれだぞ? 委員会のな」
「今朝の子かい?」
「そっ。昨日やったやつのを見に行ったらちょうどいてな。ついでに少し話してきた」
「そうなんだ。確かに東雲さんだっけ? 朝話してたよね」
「おう、その子だ。ってそろそろ次の授業始まっぞ。ほれ、美桜は自分の席に戻れ戻れ」
変に追求されてもめんどくさいから無理矢理そこで話を切ると、俺は席に着いてスマホを出した。
あっ、そういえば連絡先いつ聞こうかな? 今日の放課後にでも聞いてみるか。
そんな事を考えながら教師が来るのをぼけーっと前を見て待ってると、二条と目が合う。
ん? なんで茜じゃなくてこっち見てんだ? まぁいいや。スルーしとこ。
◇◇◇
さて、放課後だ。俺は鞄を持つと茜の所に行く。どうやら今日は連行されてないみたいだからな。
「茜、今日も委員会だから」
「おっけ。僕も今日は帰りに寄るところあるから」
「ならちょうど良かった。またな」
軽く手を振って教室を出ると、俺は真っ直ぐ倉庫に向かう。
すると、すでに東雲さんが来ていた。
「あれ? 早かったんだ?」
「はい。今日はめずらしく早く終わりましたから」
「あるある。たまにあるよな。できればいつもがいいんだけど」
「そうですね。じゃあ昨日の続きから始めましょうか」
「りょーかい」
俺は鞄から朝に東雲さんから受け取ったビニール手袋をだしてはめる。
ふっふっふ……。これでもう手が汚れる事はないっ! 昨日風呂で全部落とすのなかなか大変だったんだよなぁ……。
そうして昨日と同じ作業をしてしばらく……。
「お~わったぁ~!!」
「終わりましたね。お疲れ様です」
「いやぁ~、これ一人でやってたら相当かかるでしょ?」
「そうですね。しかも委員に入って初めての作業で手探りでしたし」
初めての作業。って事は、次もなんかやる事があるって事だよな? よし、今がチャンスだろ!
そう決意した俺は、倉庫に道具を片付けながら言った。言ってやった!
「で、次はいつあんの? あっ! 良かったらメッセアプリの連絡先交換しない? そうすれば教えて貰えるし」
「いやです」
嫌か!!
「あ~だよねぇ~」
「そもそも予定とかはちゃんと委員会に来れば予定表とかありますから」
そうか。そりゃそうだよな。行ってないからわからんかったわ。
「おっけ! でもそれいつどこでやんの? 場所とか決まってる? ……あ、担任に聞けばいいか」
さて、放課後作業も終わって連絡先交換も失敗に終わった。これからどう距離を詰めて行くべきか……。
「あ、おの……」
「ん~?」
「連絡先は《まだ》教えれないです……」
「あ、うん。無理には聞かないよ」
「だ、だから……あの……い、委員会は毎週あるのである時は迎えに行きますから……。め、迷惑じゃ無ければですけど……」
なんですとっ!? それは願ったり叶ったり!
「まじで!? 頼むわ! 待ってる待ってる!」
「あ、はい……(は、早くだうんろぅどしないと)」
ん? ダウンロード? なにをだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます