6杯目 昼下がりのカプチーノ

おすすめ記事を流し読みしていたとき、気になる文を見つけた。



「15歳の少女が学校と決別した」と。


自分と年の近い女の子が、学校を辞めた。

15歳といえば、中学生。まだ義務教育の中にいる年齢。



不登校が悪いとは思わない。

高校生になってから自分がHSPかもしれないということを知った。

だから、誰にでも生理的に受け付けないことや物があると思った。

自分もそうだから。



でも、「不登校」という単語に対して世の中のイメージは良くない。


サボっている。怠けている。甘えている。等々...


全員がそうではないと思うけど、そういう人が目立っているから良くないイメージを持たれてしまうのは仕方がないのかもしれない。



ゲームのし過ぎで昼夜逆転してしまい、学校に行けない。

勉強したくないから学校に行かない。

他の好きなことをしていたいから学校に行かない。


そういう人たちが、堂々と「私、不登校なんです!」とか、

「お昼まで寝て、日付変わるまでゲームしちゃうんだ ♪ 」とか、

そんな発信をするから、「不登校」に対して厳しい言葉が浴びせられるのだと思う。


実際、Tik Tokを中心とするSNSでそのような発言を何回も見てきたから、

私も「不登校」という言葉に良いイメージはない。



けれど、「不登校」と呼ばれる人の中には、大きな理由を抱えてる人もいることを

考えられなければいけないと思う。


過去に克服できないほどのトラウマがある人。病気や怪我で療養している人。

家の手伝いなどで時間がない人。


学校に行きたいと思っていても、行くことのできない人がいることを。



良いイメージがない、良くないイメージを持ってしまっても、

悪いことだと思わないのは、学校が全てだとは思わないから。

休むことは大切だと思うし、休める環境にいることは幸せなことだとも思う。

ちゃんとした理由があって、休んだことを後悔しないと言い切れるなら

休んだらいいと思う。



「多様化が〜」とか、「臨機応変に〜」とか言うのは大人達なのに、

頭が硬いのも、決めつけてくるのも、縛り付けるのも、この環境を作ったのも、

全部、自分達でもあることに気づいて欲しい。対応できてないのは大人の方かもよ。

少しずつ世界は変わっていっているんだよ。


年功序列のこの世界で高校生1人が立ち上がったとしても、

耳を傾けてくれる人はほとんどいないと思うし、なにかが変わるとは思えない。


より良い社会を築いていくには、子供達の声にも耳を傾けてもらわないと。


例えば、伝統文化や世間の目などという体裁だけを気にして、

効果や意味もないのに守らされてる校則の一部とか、

社会に出れば有給や生理休暇を取れるのに、学生が取れないこととか。

大人の目線ではわからないこともあると思うから。



なりふり構わず怒ったり、理由を聞きもせずに頭ごなしに否定する前に、

自分が正しいのだと思いこんで意見を押し付ける前に。

もっともっとやることはあるでしょ。



たくさんの人が、様々な立場の人が、様々な方面から真っ直ぐぶつかって、

反省と改善を繰り返しながら少しずつ形を変えていって。

もっと意見の出しやすい環境にして欲しいし、していきたい。

そして、その先にあるのが明るい未来であってほしい。

今以上にたくさんの人が笑っている未来であってほしい。

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