第3話 VOICARION 信長の犬 観賞記

 2020年版です。

 見た人向け感想、というか別チーム公演を見るか迷っている人向け感想です。


 事前情報も、VOICARIONについての知識も全くないまま、平田さんのTwitterで出演情報を知ってなんだかんだ仁義礼の3チームの公演まで見たところです。ちなみにオンデマンド配信。


 以下、ゴリゴリにネタバレしつつ、キャストごとの違いなんかを交えつつ。


 とりあえず九割九分平田さん目当てで見ているので、初日昼夜は確定で視聴権買いましたけども……


 仁義礼までだと、信長の犬、織田信長、千利休は同キャスト。

 信長様の朴さんは神だ魔王だと言われる人物にふさわしい非人間感。多分格ゲーなら謎パワーでホバー移動しているはず。食い気味に台詞かぶせていくとこ、毎回すごく気持ちいいですなぜだか。


明智光秀

 松岡さんの光秀が仁義礼と見た中では一番キャラが濃いかも知れない。溢れ出るコミュ症感。コンプレックス抱えた秀才。

 島崎さんはとにかく真面目という感じで、大河さんは気位の高いインテリという印象でした。


 太田資正

 仁義の安元さんはもう本人もイッヌて感じ。公式Twitterでも言われてましたけども、まんま大型犬。純朴で嘘がない人物。

 礼の小野友樹さんバージョンは、変人で動物好きの学者みたいな感じですね。


野口多聞

 仁義の梅原さんは、ゴブリンスレイヤーで存在を知った方ですが、もともと声質すごく好きなので、ストイックな忠臣役もハマっていて楽しかった。資正に厳しく当たりつつたまに感情漏れるところが良し。

 礼の梶さんは変人でわかっていてうつけを演じてる気配のある小野さんの資正に振り回されてる感のある多聞。

 役者さんが変わると主従の関係性も違って見えるの面白いですね。



豊臣秀吉

 これはもう平田さんと山口勝平さんの比較で書いちゃいますが……

 この二人のキャラクターの違いがもう全体のトーンに如実に影響している。

 平田さんの秀吉は圧倒的な闇を背負っていて、利休に切腹を命じる時には感情もほとんど擦り切れてしまっている。

 対して勝平さんは、同場面での秀吉はしっかり感情がある感じ。非道な行いをしても、自分の行動の結果に痛みを感じている。

 人間性捨て去り度が違って、見る者が受け取る感情も違うなあと思いました。

 公式Twitterの、平田さんの秀吉がとにかく怖いという意味はしっかり理解しましたね……公式のツイートに対する平田さんの返しがまた面白いのですけども(笑)


 まだ公演がこの後にもあるので、いくつか見ようと検討していますが、同脚本でのキャスト違いを楽しめるのはすごくいいですね。

 BDの発売はありそうだけど、全チーム分をどう出すのか気になりますね。


 

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