第2話-1
C子は雪の降る中バス停で待っていた。
ふー、ふーと息を吐きかじかむ手を温めている
風がふきすさび、またすぐに凍えてい
「私の人生みたいだ」
C子はやおら口角を上げ笑うと
周囲の視線を感じもどかしげに手を擦り合わせた
バスがきた
C子がステップをあがり
電子定期券をかざし
後部の4人掛け椅子に一人で座った。
ほかの乗客はお婆さんだけであった。
窓に目をやり一息つくと
バタバタとステップをふむ靴の音が聞こえてきた。
発車します、という
アナウンスとともに扉がしまった。
D男がキョロキョロと辺りを見回す。
C子を見るとニコッと笑い、
近くの席に座った。
「おれ、1組のD。陸上部なんだ。C子さんのお兄さんと同じ学年! いつもE郎が勉強もできて可愛くて同じ親から生まれたとは思えないと褒めてたよ🙂よろしくね」
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