プロローグ3

「ところでハル君。鉄製の農具を生み出す能力なんてあったっけ?」

「いや、ない」

 ――からの質問にハルはそう答えた。

「じゃあ作れないじゃん神器!」

 神器の能力のもとは神自身の能力だ。当然神がその能力を持っていなければ作ることはできない。

「安心しろ。今から修行してくる」

 神とは言え、全知全能の者はそう多くない。では、そういった者が自分にない能力を欲したときはどうするのか。そう、修行するのである。

 修行といってもそう何年もかかるものではない。もちろんそう言った場合もあるが、適性さえあればすぐに身に着けられる場合もある。

 ちなみに修行の方法は様々でその能力やそれに近い能力を持つ者に教えてもらう方法や、自分で独自に修行する方法などがある。

「ハルはまじめだね」

「そう言うミアだっていずれ修行しなきゃいけなくなるぞ」

神が長い間神器を人間に提供し続けられるのも修行で新たに能力を身に付けられるからだ。

 神器によって能力を人間に与えてばかりいては、いずれ神はすべての能力を失ってしまう。

「じゃあ、修行してくる」


 ◇


 数日後、完成したいくつもの神器を手にハルと――はこの神の世界を出発する。

「今回は俺たちが人間の世界に行くよ」

「うん。いってらっしゃい」

「留守番よろしくね!」

「う、うん」

 人間の世界に行くためには専用の昇降口のようなところに行く必要がある。

ハルと――はその場所にたどり着くと精神を集中させる、すると地面に紋章が浮かび上がったかと思うと地面が消えた。

ハルと――はゆっくりと人間の世界に落ちていった。



*この作品はフィクションです。


* * *

まだしがない学生のw-Akiです。つたない文章ですが読んでくださってありがとうございます。訂正した方が良い箇所がございましたらアドバイスをもらえると嬉しいです。

 reincarnateは毎週日曜日0時ごろに投稿する予定です。

 宿題や課題で忙しく、投稿できないこともあるかと思います。ごめんなさい。


Twitterを始めました。小説のネタになりそうな話や簡単なイラストなどを投稿しようかと思っています。初めに言っておきますと絵は下手です。中学の美術の成績で5を取ったことがあります。10段階でね‼

Twitterには僕のプロフィールからとんでいただけると思います。


こちらの小説も書いています。興味があればどうぞ!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921596643

タイトル:皇国の清水秀二

ジャンル:歴史・時代・伝奇

キャッチコピー:この男、本物のクズか?それとも……


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