プロローグ2

ハルたちはそれぞれ託された人間の世界の現状を手分けして調べたのち、どのような神器を作るか、話し合いを始めた。

「さて、どんな神器を作ろうか」

「はい!私一つ思いついた」

 元気にそう言い、手を挙げた――の意見をハルは聞いてみることにした。

「よし!じゃあ――ちゃん、述べてみよ!」

「空を自由に飛べる神器はどうかしら?きっと楽しくて、それに気持ちいいと思うの!」

「……なるほど。よくわかったよ。――の頭のレベルが!いい⁉今この世界の人々は生きるか死ぬかの瀬戸際の人たちが大勢いるの!空を飛んで楽しいとか言ってる場合じゃないのわかる⁉」

「ハル君がなんか冷たい。ぴえん」

「いやいや、当然の考えだと思うけど。それより今のどこの世界の言葉⁉仕事さぼってどこかの世界を覗いてたのか~!」

 ハルはそう言って二つのこぶしで――の頭を両側からぐりぐりとした。「ごめんなさい~」と――が謝るがその顔は笑っている。

 もちろん二人が本気で言い争っているわけではないためだ。

「……僕も神器を考えてみたんだけど」

 二人がじゃれつくなか、ミアが少し言いづらそうにおずおずと手を挙げる。

「ごめんごめんミア。どんな神器?」

「気温を調整できる神器なんてどうだろう?僕は天候をある程度操れるから」

 なるほど、その神器なら作物なども適切に育てることができ、生産性も上がりそうだ。

 ハルは素直に感心した。

「ミア君、すご~い」

「ど、どうも」

「さて、ハル君はいったいどんな神器を作るのかな?私にあんなに偉そうに言ったんだから私たちには想像もできないようなすっごい神器を作るんだろうな~!」

 先ほど言われた仕返しからか、――がハルのハードルを上げる。

「そうだな~、俺が思いついたのは鉄製の農具を作る神器だな。今、人間たちは木製の道具がほとんどだ。鉄の方が丈夫だし、生産性も上がる」

「ふ、ふ~ん。普通にいいじゃん」

 ハルたちの話し合いはその後もしばらく続き、いくつかの神器を作ることが決定した。


*この作品はフィクションです。


* * *

まだしがない学生のw-Akiです。つたない文章ですが読んでくださってありがとうございます。訂正した方が良い箇所がございましたらアドバイスをもらえると嬉しいです。

 reincarnateは毎週日曜日0時ごろに投稿する予定です。

 宿題や課題で忙しく、投稿できないこともあるかと思います。ごめんなさい。


Twitterを始めました。小説のネタになりそうな話や簡単なイラストなどを投稿しようかと思っています。初めに言っておきますと絵は下手です。中学の美術の成績で5を取ったことがあります。10段階でね‼

Twitterには僕のプロフィールからとんでいただけると思います。


こちらの小説も書いています。興味があればどうぞ!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921596643

タイトル:皇国の清水秀二

ジャンル:歴史・時代・伝奇

キャッチコピー:この男、本物のクズか?それとも……

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