reincarnate

w‐Aki

第一部 伊藤 綾 編 プロローグ1



「今日からこの世界を頼んだぞ。ハル、――、ミア」

 様々な世界が存在する。

 魔法の文明が発展している世界もあれば、科学技術が発展し、高層ビルが立ち並ぶ世界も存在する。

 そのような世界に対して神は過度な干渉はせず、見守るだけである。

 しかし今、ハルたちが親たちから託された世界はそうではない。

 その世界の多くの人々は貧しく、また人間の力を大きく上回るドラゴンなどといった生物にその生活を脅かされている。

 そこで神々はその世界の人々に対して手助けをすることにした。

 具体的には神器と呼ばれるものを人々に与えている。

 神器とは、神の力を行使できる道具である。

 神通石と呼ばれるものに神は精神力をエネルギーとして、自らの力そのものを移すことで、神通石はその形を石から神器に変える。

 神は移した力を神器なしでは使えなくなってしまうが、それでも人々のためにと身を削り、神器を作っているのだ。

 力を失うことを当然嫌う神もいる中、神器を作り、人々を助ける親たちをハルは尊敬している。

 面と向かっては恥ずかしくて、その気持ちを伝えたことはないが。

「うん。任せて!」

 ハルは力強く答えた。

「ハル君、頑張ろうね!」

「おう!」

 ハルに声をかけてきたのはこれからともに神器を作り、人々を助ける三人の仲間の一人であるである――だ。

 ハルの親の同僚の娘であり、ハルとは少し前から恋人に関係となっている。

「ミア君も頑張ろうね!」

 続けて――はもう一人の仲間であるミアにもそう声をかけた。ミアもハルの親の同僚の息子である。目が隠れるほどの長い紫色の髪が特徴的な少年だ。

「う、うん。頑張ろう」

 三人は今いる神の世界から眼下に広がる人間の世界を見渡し、誓い合った。


 ◇


*この作品はフィクションです。


* * *

 まだしがない学生のw-Akiです。つたない文章ですが読んでくださってありがとうございます。訂正した方が良い箇所がございましたらアドバイスをもらえると嬉しいです。

 reincarnateは毎週日曜日0時ごろに投稿する予定です。

 宿題や課題で忙しく、投稿できないこともあるかと思います。ごめんなさい。


Twitterを始めました。小説のネタになりそうな話や簡単なイラストなどを投稿しようかと思っています。初めに言っておきますと絵は下手です。中学の美術の成績で5を取ったことがあります。10段階でね‼

Twitterには僕のプロフィールからとんでいただけると思います。


こちらの小説も書いています。興味があればどうぞ!

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921596643

タイトル:皇国の清水秀二

ジャンル:歴史・時代・伝奇

キャッチコピー:この男、本物のクズか?それとも……



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