理系文系論

紅亜真探

六百円の買い物に一千百円を出すそうな。

 計算ができれば理系、文章が書ければ文系。それは非常に短絡的な考えだと言わざるを得ない。

 これは結果がどうこうというよりも、そこへたどりつく道すじをどう選ぶかという話である。

 ある問題が出されたときに、『経験則』を重視するのか、はたまた『条件や理屈』を重視するのか、理系文系とはつまりそういうことであるとわたしは考える。もちろんここでは前者が文系で、後者が理系である。


 計算になれている文系はすばやく計算ができるだろうし、文字の理屈を理解できている理系は文章が書ける。

 逆に、数字の理屈に到達していない理系は計算ができないだろうし、文章を書いた経験のない文系は文字をまとめることができない。

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理系文系論 紅亜真探 @masaguri

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