第63話 少年王と彼女達とのトウキョウ都観光っ!! 2


マギアンティア世界統一暦・1555年・11月1日・午前21時15分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸・ キリヤ公国連合国・第三連合地方・新トウキョウ湾岸海洋都市・特別地方自治州区・政府行政区主要特別区・トウキョウ都地区・青坂迎賓館にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 さて、異世界マギアンティアに転移した新トウキョウ湾岸海洋都市・特別地方自治州区は、地球史年代に換算して約2050年代。


 そんな数多在るパラレルワールドの一つである所から現れた転移地域。



 アイヌル・シャッコロ・北地の反乱の反乱軍の鎮圧を終えて戻って来た勇治達一行は、トウキョウ都内に在る青坂迎賓館へと通されて居た。



 キリヤ公国連合国へと加盟国に至った新トウキョウ政府は、引き続き盟主王である桐谷勇治を丁重に持て成して居た。


 後に樹立する事に成るアマテラス織田自治神皇国の将軍王と成る織田・和紗・信長も、新トウキョウ地方自治州区へと毛利家の空港経由を使って、この地に遅れてやって来て居た。


 キリヤ公国連合国への加盟準備も兼ねて、アマテラス神皇国次期将軍王として、初のキリヤ公国連合国領内への訪問であると後世に措ける歴史書の記録には残って居る出来事であった。


その日の夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「はぁはぁはぁはぁ、勇治。」とうっとりとした顔つきで、寝室のベットを共にしようとやって来た和紗。


 織田家として政務や外交会談を終えて、後は余暇を過ごすだけと成ると、真っ先に着替えて、勇治が泊まる予定の部屋へとやって来た。


 和紗は勇治と一緒に寝ると我がまま言って、キリヤ公国連合国正妃の成る予定の婚約者のセレジア。


 第二正妃と成る予定であり、メイルシュルフラッド独立自治公国の女公王にして、キリヤ公国の留守居役兼宰相の地位を任せられるリィーゼ。


 そして、姉の輝美に、この際だから行きなさいと言われ、無理やりに勇治の下へ押し込まれた毛利家三女小早川・隆美・影長こと、通称名・隆美も恥ずかしそうに着慣れた赤と黒と紅葉色の着物式の寝間着姿で無く。


 和紗が勇治と夜を過ごすと聞いた隆美は、慌てて輝美に相談を持ち掛けた際には、新トウキョウ地方自治州区や大陸での夜を過ごすのならば、大陸風の寝間着が良いと都内のデパートで買い付けて居た。


「勇治くんに寝間着姿を見せるのならば、完全に肌隠す天紬(アマテラス皇国産の和服のこと)よりも洋服ね。」


「それも肌をチラリと晒せるネグリジェと言う物が男心を擽る筈よっ!」


「お姉ちゃんが手伝うから行きましょうっ!」と進められて、就寝時間までにに新トウキョウ地方自治州区内のデパートで買った。


 ちょっとお高い藍色のブラとショーツパンツに加え、赤みの入った黒色のネグリジェ姿を披露して居た。


 隆美は眼鏡っ子ロリ巨乳なので、ネグリジェ姿はある意味、毒と言える姿で有る。


 幼い表情と小柄な背丈をしながらも、グラマスボデイを有して居る破壊力抜群なボディスタイルであった。


「ちょっとっ!!和紗姉さまっ!!勇治は最初に見付けた私の物よっ!!独り占めしないでっ!!」と何所かの悪魔のお姉さまみたいに、指をビシッと和紗と勇治に指さして、勇治は最初に目を付けた自分の物だと主張する。


「貴様が正妻なのは認めてやるが、俺はこの夜が初めての夜だっ!!」


「少しは融通するのが正妻の務めでは無いのか?」と豊満なバスト94の巨乳をプルンと揺らして堂々と正妻に対して、後宮入り予定の婚約者が、堂々とした物言いを言うとは、流石は織田・和紗・信長。


 アマテラス神皇国の覇王に相応しい堂々とした振る舞いだと言いたいが、彼女の本音は、勇治の事を誰からも独占させるものかと言って居た。


 これは年上の女性としては、年下の妹分に対しての態度としては、本当に少々大人げないとも言える。



 因みに和紗が正式な婚約者としてカウントされるのは、もうチョッとだけ先に成る。


 キリヤ公国連合国に加盟してて居る地域を除いたアマテラス神皇国を統一して、将軍王と成り、セレジアを始めとする嫁達に認められなければ為らないが、セレジアは和紗が、キリヤ公国後宮入りする事を半ば諦めている。


 セレジアとリィーゼの話し合いでは、和紗の立ち位置は正室のすぐ下に当たる側姫妃が良いのではと考えて居るらしい。


 正室だと、軍事力と経済基盤が強い織田家の当主である和紗の場合は、その権力と地位が高過ぎると言う見解からであった。


 それに無駄に150万人と近世軍を持つ国家としての兵力も、ソコソコ多いから、そんな彼女にクーデター事変でも起こされたりしたら、とても面倒だなんて想定もして居る。


 そんな訳なので、本人にその気が無くても、後々事を考えると成ると、キリヤ公国・公王室本家の跡取り問題に、口を挟み辛い様にして置く必要が有りとの判断から、和紗の地位を側姫妃とする事にして居る。



 その和紗もアイヌル・シャッコロ・北地の反乱の事後処理が終わり、本国での雑務を終えてから、キリヤ公国連合国との国交開設及び織田家として連合国への加盟交渉をする為にやって来た。


 そんな彼女もやや遅れた形で新トウキョウ地方自治州区へと到着早々に「百貨店とやら行くぞっ!!」と言って直臣である明智・十華と御付き者達を引き連れて、日本橋町の高級デパートとして有名な四越デパートへと向かう。


 其処では高級女性衣類を含めた高級下着類と寝間着類を扱うフロアへと訪れた。


 デパートの高級女性衣類を扱うテナントにやって来た和紗は、フロアマネージャーに、豊満な巨乳と同じくドデカい態度で「俺に似合う物は寝間着は無いか」と聞く。


 態度がやたらとデカく、余りにも見かけた事の無い和装風の衣装を纏った大女が店先で不遜な態度で問い詰めるので、何所の誰だろうと首を傾げる店員の面々。


 すると「お客様に合うサイズは・・・・」と困り顔のマネージャーや店員達。


 和紗に見合う様な品物を揃えると成るとかなりの値を張る物しか無いと見られた為、お勧めを言い出し辛かった。


 何せ身体が大きく、グラマスボデイなボディスタイルをして居る女性の衣類と言う物は、値段が高く付く事が多いからである。


 和紗の様なタイプの身体付きをして居る女性なら、下手をすればオーダーメイドに成りがちである。


 特に日本国内であった新トウキョウ地方自治州区では、欧米諸国の様な大サイズクラスの品物が置かれて居る店が少ないのであった。


 そんな言い出し辛い者達見て居た明智・十華は「お金ならご心配無く。即金でこれくらい在りますので・・・・・・」とケースに入れた金塊を100本を見せてやる。


「失礼致しましたああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」


 てな具合で金品見るなり、その態度を急変。


 直ぐに和紗に見合った寝間着と下着をコーディネートし始めた。


 店の人達は、突然やって来た和紗が、何所の誰とも知らなかった為に、懐具合を疑ってしまったらしい。


 転移災害に在って不景気の中、態度がやたらとデカく、余りにも見かけた事の無い和装風の衣装を纏った大女が、羽振りが良さそうには見えなかった事も原因だった様だ。



「ありがとうございましたああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」と、その帰り際には、店員全員がお見送りをすると言う始末。



 その和紗が買ったネグリジェは、真っ赤な色合いと黑を合わせた衣装で、下着もその色に併せて居る。


 お値段は何と、全部ワンセットのコーディネートで、50万円したらしい。その他にもコーディネートして選んで貰ったネグリジェなんかを30着を買った総額は、何と1500万円くらい買い付けたらしい。


 和紗の勇治へに対する好意の思いの丈の本気度が伺えて居た。


 対するセレジアは、水色を基調として居るネグリジェを着ていた。


 その横に座るリィーゼの方は薄いエメラルドグリーンのを基調としたネグリジェを着ていた。


 この二人は、まだまだ若いので、ナチュラル感を醸し出す事の方が十分でなのである。


 とてもシンプルな衣装を着こなして居た。


「まぁまぁ、セレジア。落ち着いて、今は本番行為に及ぶ訳じゃないんだから、落ち着きなさい。」


「和紗殿も年上なのですから、年下のこの子と張り合うのは、余りにも大人げないですよ。」と、ハッキリと物言うリィーゼ。


 流石はキリヤ公国連合国の宰相を務める才女だけ在って、度胸と肝が据わって居る性格をして居る。


 彼女は和紗に対して、ある程度は言葉を選びつつ、物怖じしない態度で二人の間に、割って入って来て居る。


 長い付き合いにも成るのだから、此処で不仲に成るのも不味いからだ。


 和紗もその度胸ある態度は、嫌いではない。


 その実力と度胸を買いつつ、対等な女として接して見せた。


「ほう、そう言う宰相の小娘殿は、勇治には、ご執心じや無いのか?」


「好きですよ。子作りの為に裸で、まぐ合う事を許せるくらいにはね。」


「それは貴様が王だからであろう?俺は貴様の本音を聞きたいのだっ!」


「会ってから半年も経ってませんからね。愛情を抱くにも、今少しの時が要りましょう?」


「では、単純に焦っては居ないだけなのだな?」


「ええ、今日は勇治の本気の婚約者である二人のお付き合いと監視に来ただけですらか、私と勇治の関係は、ゆっくりで良いんです。」


「多分ですけど、私が本気に成ったら、如何なるか何て事は、今は想像が付きませんね。」と余裕を見せ付けるリィーゼ。


「ううっ・・・・(うわああぁぁ、私が何でこんな事にっ!!輝美姉さま恨みますよおぉぉぉぉーーーーっ!!)」


「(それにしても、後宮内での婚約者達と勇治へい、じゃなかった勇治さんとの関係が、此処まで淡泊な派閥とガツガツとする派閥に分かれて居たなんて、私が今まで悩んで居たのは、一体何だったのよぉぉ・・・・・・・・・・)」


 今まで恥ずかしく、そして正妃であるセレジアとリィーゼに遠慮していた事も在ってか、勇治に対する気持ちを言い出す事を躊躇って居た隆美。


 しかしながら、いざ同じ土俵入りをして見たら、案外とあっさりとした関係である事に驚き、今まで悶々と思い悩んで居た自分の姿が、バカらしく思えてしまった。


「あ、隆美さん。呼び出しして置いて、肝心なお話が出来なくて、ごめんね。それに何だか騒がしくて・・・・・・」と勇治が謝る。


 隆美の本当の想いに気が付ない勇治は、今まで勇治との関係を如何にかして発展させたいと、悶々と思い悩んで居た自分の姿がバカに思えてしまったとため息を付いて居る姿を見て声かけた。


 彼は自分の取り合いで騒がしい事に呆れて、戸惑って居ると勘違いをして居る様だった。


「あっ、いえ、そんな事は・・・・・・・」


「それに隆美さんは、僕がしたかったお話とは、何か別のお話がしたくて、この夜会に混ざりに来たんだよね?」


「あっ、はい。」とシュンとしてしまう隆美。


 如何やら勇治の二ブチンは、此処に来る前に龍造寺家に付いての話は事前し終えて居る隆美が、勇気を出して、もっともっと話がしたいと想い。


 もじもじする様に「あっあのっ!!今朝がたのお誘いなんですが、今夜、勇治さんのお部屋に行っても良いですか?」と返事を申し出て見た。


 すると勇治は、自分が呼び出した理由と同じく、龍造寺家の他に政務関連の相談事の話がしたくて、此処に来たらしいと誤解してしまったらしい。


 その反応に隆美は、ガッカリとしてしまった様だ。


「(折角、寝間着を新調したのに、見向きもされないなんて・・・・・・・ううっ・・・・・・・・・・・)」と、私はそんなにも魅力が無いかとガッカリとしてしまう隆美。


 そんな隆美が本気で、勇治の事を想って居るとは、気付いていない勇治。


 勇治としては、隆美の事は年の近い、話易いお姉ちゃんの一人程度の認識に過ぎなかった。


「おい、勇治っ!!」と和紗は、セレジアと喧嘩して居た筈だったが、ふと目に入った隆美とのやり取りを見ると、矛先の向きを変えて勇治に突然に怒鳴り出す。


「んん?!」


「其処のロリ巨乳が貴様の為に、勇気を出して新調して買って来た寝間着を褒めずにスルーするとは何事かっ!!このバカもんがっ!!」と和紗が怒鳴り散らす。


「えっえっ!何で此処で僕が怒れられるの?」


「そうよ、隆美姉さまは、貴方に女として褒め貰いたくて、折角新しい寝間着を着て、此処に来て居るのにっ!それを無視するなんてサイテーだわっ!」ジト目のセレジア。


「勇治、流石に私が同じ立場だったとしても、それは気にすると思うわ。」とリィーゼ。


「ええっと、その・・・・・アハハ!」


 流石に不味く成る勇治。


 笑って誤魔化そうとするが・・・・・・・・・・・・・・・・


「此処は・・・・」と和紗


「そうね。」とリィーゼ


「はぁ~、致し方ないわね。」とセレジア


「ひええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーっ!!」と勇治が叫びながら3人に取り押さえられる。


「喜べ、ロリ巨乳娘よ。貴様の勇気に免じて、勇治との寝伽のトップを譲ってやる。」と言う和紗。


そして、和紗は正室たちに向き直ると・・・・・・・・・・・・・・・


「だがしかし・・・・・・」


「ええ、誰が2番目なのかは・・・・・」


「これも付き合いだから、やるけどね・・・・」



「「「せーのっ!じゃん、けーんっ!」」」てな感じで、勇治やアマテラス神皇国、ナデシコ地方自治州区を含めた日系地域の伝統的な手を使ったゲームである、じゃんけんで寝る順番を決める事と成った。


 勇治は婚約者達のじゃんけん勝負で決められた形で、朝まで交互に決められた時間に4人に入れ替わる形で寝る事に成った。



 しかも、様々なサイズと形をしたおっぱいに挟まれる形で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「(ふあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!私って今っ最高に幸せえええええだあわああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!あの婚約者3人には、感謝をしないと、この私を・・・庇ってくれたんだもの。)」


 隆美は婚約者達から認められたらしいと察して、その日の夜は一番に床に入るとは、勇治の最初のお相手をさせて貰えたのであった。


(うーん、苦しいけど、まぁ、良いか。隆美さんが幸せそうなら、ふああぁぁぁぁーーっ!!眠く成って来た・・・・・すぅすぅすぅ・・・・・・・・)


 勇治は寝息を立てて行く。勇治はとても寝つきが良いので、床に入るとウトウトと眠くなるのである。


 それに寝床を共にする女性達の匂いと香水の香しい香りが、勇治を夢の世界へと誘って行く。


 じゃんけん勝負の結果は、リィーゼが二番手で、セレジアが3番。和紗が最後と成って居たが、和紗は一番最後を最初から狙って居た様である。


 その方が朝まで長く一緒に居られるからだ。大体2時間交代で、寝る位置を交代する予定である。


 その時間に成ったら、ムクリと起きて来るか、後宮従事係りと言うメイドさん達が、コッソリと寝場所を入れ替えてくれるらしい。


 翌朝、勇治は気が付くと目の前に巨乳の谷間が見えていた。


「んん?!でかっ!!」


「はぁはぁはぁはぁ勇治っ!貴様と言う奴は、この俺を何回イカせる気だっ!!」


 勇治は幼い時から抱き枕を抱いて寝て居る。


 それが大きく成っても変わらず、今でも専用抱き枕を抱いて寝て居るが、セレジアと一緒に寝たりする事が多く成ると、彼は女性の乳房や乳首を甘嚙みする癖が有ると、婚約者の女の子達から言われて居た。


 セレジアと初めて一緒に寝た時の事である。


「勇治はおっぱいが大好きなの?」とセレジアがぷりぷりと怒りながら聞く。


「違う・・・・くわないけど、業とじゃないから勘弁してよおおおおぉぉぉぉーーーっ!!」


 初めて寝床を一緒にしたセレジアは、勇治の変わった癖を知り、チョッとだけ怒って居たが、「まぁ、良いわ。どうせ子作りする時には分かる事ですもの。」


「これくらいでカリカリして居たら、夫婦なんてやってられないわ。」


「今度からは汚れ破れても構わない寝間着を着るわ。」と言う事に成り、怒るの止めてくれた。


 その後、実家のガリアナ王国の首都、王都パリティ市内の高級女性用寝具店で、バカ高いネグリジェと下着類を買わされる勇治の姿が見られて居た。


 その次のリィーゼも、セレジアからアドバイスを受けて、似た様な対策を取って寝屋を供にして居る。



 それを偶々知らなかった新参者である和紗は、豊満な巨乳を散々に甘嚙みし捲って居たので、明け方に入れ替わった数は起床時間の1時間前に成った時の事である。


 ちゅぱちゅぱとおっぱいを甘嚙みし、乳首を舐め回す勇治に、興奮させられ、性的快楽に呑まれて居たらしい。


「貴様と言う奴は、そのだな・・・・もっとしてくれええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


 興奮して感極まって和紗は、更に勇治にガバっと抱き着いて、厭らしい行為を求めて来た。


 本当に変態なヤンデレさんである。


「うわあああああぁぁぁぁーーーーっ!和紗姉ぇ、ちょっと、ちょっと、苦しいっ!!苦しいってば、それは困るよっ!!」


「うう、苦しいいいいぃっ!!死ぬううっ!!巨乳で圧死なんて、流石に洒落になんないよっ!!ううっ!!」


 勇治は藻搔いた。


 このままでは和紗の愛の重みと言うか、荷重力のせいで天に召される事になり兼ねない。


「ふああぁぁぁぁーーっ!もう、何なのよう・・・・って、ああっ!!和紗姉さまっ!!そのままだと勇治が圧死しちゃうっ!!」とセレジアは大慌てで、二人を離そうとする。


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・お前の吐息と心臓の鼓動がっ!!」


「ちょっと、リィーゼっ!!起きてっ!!」


「んん?ふああぁぁぁぁーーっ!!なぁに?・・・・・ああ、何だ、勇治が和紗殿に・・・・・・・・・・・・」


 リィーゼは過密スケジュールをこなす事に成れているせいか、寝床では身体を休ませ様とギリギリまで寝て居る事が多いので、寝ぼけて居る事が多かった。


 そのせいか、セレジアに無理やりに起こされても、そのまま二度寝へと突入する。


 昨晩は御付き係りに勇治の真横に寝かして貰って、寝床を共にするが、勇治に抱き着かれても気付きもしない始末。


 彼女に取って、勇治とは年の近い友人以上の関係に過ぎず、彼に対する愛情が芽生えるのは、もう少し先に成るだろうと割り切って居ので、ドライな関係と言えた。


「んん?はっ!!セレジアさんっ!!和紗様は何をっ!?」と隆美が騒ぎに気が付いて目覚めてしまう。


「隆美姉さまっ!お願い、二人を引き離すのを手伝ってっ!」


「了解ですっ!!和紗様。失礼します。よいしっっと・・・・・・」


 隆美はセレジアと一緒になって和紗を勇治から引き離そうとするが、流石は織田の覇王と言うだけあって、馬鹿力を有して居る。


 簡単には退き剝がれなかった。


「くううううっ!!なんて馬鹿力なのっ!」


「何だかんだで、このお方は最前線でも戦える剛腕を持った現役大名王ですからね。」


「戦での陣頭指揮を執る為にも、相当鍛えて居ますから・・・・・・」


「ううっ!!苦しいいいいぃっ!!」


「ふああぁぁぁぁーーっ!!胸元に鼻息があっ!!ぐへへへへへっ!!がくっ!!」


 和紗はとうとう興奮し過ぎて気絶してしまったらしい。


二人はその隙に勇治を救出に成功する。


「ぷはっ!!死ぬかっと思った。」


「ぜーはー、ぜーはー、ぜーはー、もう何なのよう。」


「ぜーはー、ぜーはー、ぜーはー、全くですね。」


 二人は息を別の意味で荒げてへとへとに成って居た。


「ああ、もう、朝からへんな運動したお陰で、汗だくじゃない。」


「こうなったらお風呂よっ!!朝風呂行くわっ!!付き合ってくれるかしら、隆美姉さま?」


「ですね。」


「僕も行こうっと。」と勇治も冷や汗を掻いたせいか、汗臭かったので、朝風呂に行く事にする。


「すぅすぅすぅ・・・・・・・・」とリィーゼだけは只一人だけ、静かに寝息を立てていた。


 3人は迎賓館の大浴場に向かい、朝から妙な感じで汗だくと成った身体を身綺麗にするのであった。


 一方の汗だくの原因と成った和紗は、メイド達に寝床を直されたベットへと寝かされ、身支度が必要な30分前に起こされるのであった。





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