第56話 少年王と魔王織田・和紗・信長との対峙とシャッコロ族・トゥクル・コシャンの父への想いっ! 5
マギアンティア世界統一暦・1555年・10月27日・午前9時17分頃・マギアンティア世界・中央世界第一文明圏・ユーラシアン大陸東側・アマテラス列島地方・第三連合地方・キリヤ公国連合国加盟国家・奥州独立自治王国・北アマテラス北方三方列島地方内・北海島国州・海南地方・八雲平原地帯及び赤淡半島沖海上と中浦湾沖合にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
中央と右翼の戦線に動きが見られる丁度その頃、左翼ににも動きが見られた。
左翼に陣地を構えた上杉・毛利軍から成る1万5千人の軍勢も上杉家の直江・大国の双子姉妹と毛利軍の陸軍大将である吉川・春美・隆春も攻撃命令を下して居た。
「行くけえのう、じゃりん子どもっ!!」
「何時でもどうぞっ!!」
「撃つもんより、撃たれもんの方が強いですっ!!」
「そうじゃけえ、一輝姉御が根切りしろ言うじゃっ!!わし等の持ち場の縄張り(しま)に攻めて来る連中はっ!皆殺しじゃけえっ!!」
「野郎どもっ!!撃てっ!!撃って撃って撃って撃ち捲くれええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!パパパパパパパーンッ!
こいつ等は何だか、仁義の無い感じの映画やドラマでも見過ぎたかのと言うくらいに、鬼の形相で銃を撃ち捲くって居た。
因みに上杉家の直江・大国の双子姉妹は、仁義の無い感じのやり取りを面白がって、春美のやり方に合わせて命令を下して居た。
本人たち曰く、その方が春美の扱いが楽で良いからと言って居る。
そして最後に中央陣地では、敵の動きに合わせて配置換えを終えた織田・キリヤ軍。
それと中央に元々陣取って居た伊達・織田・キリヤの3軍が、銃を構えて待ち構えて居た。
「くっくっくっ、来いっ!来いっ!来いっ!・・・・・・・・・」
(流石は織田・和紗・信長公。敵が来ると悟ると雰囲気が変わった。)と片倉・喜多は、和紗の空気が変わって行く雰囲気を感じて見て居た。
政実は大胆にも右翼後方に配置して居た筈の遊撃軍の全てを中央に回すと言う命令を下して居た。
そして、その指揮官に同盟国軍扱いとして、参戦して居る織田・和紗を起用して居た。
(政実様は、そろそろ和紗さまのご機嫌が宜しくないから、サッサと暴れさせてスッキリさせて上げた方が、良いと仰って居たが、如何やらこの事の様だった。)
(それに右翼にメイルシュルフラッド・フェリス侯爵独立自治領国軍から成る6000人とアルぺ殿とレイチェル殿お二人は、少数の軍勢ながらも思ったよりも善戦して居るとの事だ。)
和紗は戦闘開始してから自軍に敵が向かって来る直前まで、はぁはぁはぁと息を荒く艶やかに、妖艶なエロい声を漏らして暴走仕掛けて居たらしく、「勇治が見て居る俺をっ!!」と勇治に良い所を見せたくて興奮し過ぎて居るらしい。
「勇治つ!!見て居ろっ!!この俺をおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「我が織田軍の強者共よっ!!我が夫である勇治に手向かう愚か者共をっ!!殲滅するのだああぁぁぁーーーっ!!」
「来る者全てを情け容赦無くっ!!撃って撃って撃って撃ち捲くれええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「皆根切りじゃっ!!一人も生かすなああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「放てええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
織田軍の銃歩兵軍の精兵は持ち込んで居る火縄銃を構え、伊達軍とキリヤ公国軍も98式小銃風の小銃を整然と構えた。
そして彼らは射程に入ると、和紗の命令で容赦なく引き金を引いて見せた。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
和紗も自らも銃を取って、撃ち捲くる。
その銃は、勇治から特別の許可を貰って使う事の許された自動小銃で、ベルト式弾倉で撃ち捲くれる使用の物を撃ち捲くって居た。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「血と硝煙の匂い・・・・・ああっ最高に良い匂いだぁ・・・・俺を気持ち良く胸を高鳴らせっ!!」
「興奮と高揚の快楽へと導いてくれるわっ!!」
「はあああぁっ!誠に気持ちイイぞっ!!俺はっ!!今最高だあああぁぁっ!!」
「アハハハハハハハハハハっ!!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死に晒せええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
正に戦闘狂、第六天魔王と呼ばれるのに相応しい気の狂い方であった。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「なぁ、勇治。アレを本当に受け入れるのか?」
「うん、僕が受け止めないと、多分、いや・・・・確実にあの人は、自身の心と身体に圧し潰されて、そのまま破滅するよ。」
「だからと言ってなぁ・・・・・」
「言いたい事は分かるけど、アレはアレで結構可愛い所も有るから、ちゃんと見てくれて居ると言う話相手かな。」
「そんな相手と落ち着ける居場所さえ与えて上げれば、あの気狂いの性格は落ち着く筈だよ・・・・・・多分・・・・・・」
「恋愛とか子供とか他の入れ込む何かさえ有れば、人並み位にまでは破壊衝動の気性の強さは収まる筈・・・・と思いたい。」
「アレは特別な戦狂いだぞっ!!丸で猛獣を飼うような感じだな。」
「ちゃんと世話するなら、単なる可愛い大きな猫なんだけどなぁ・・・・・」
「トンだ我が儘な大猫が、我が家に転がり込んだものだ。」と呆れる政実であった。
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「勇治いいぃぃっ!!俺をっ!!俺の活躍を見て居ろよおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「きっとお前の為にっ!大戦果を上げてやるからよおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!!
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「アハハハハハハハハハハっ!!ヒャハハハハハハハハハハっ!!」
「「「「「ひええええええぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!」」」」」
「オーガアン(オーガのこと)だっ!!オーガアンっ!!悪鬼の如きオーガアン女がっ!!」
「手ぇが付けられんねぇっ!!」
「うわあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「「「「「もう、ダメだああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」」」」
「全軍撃ち方止めえええぇぇぇぇーーーーーーーーいいぃぃぃぃっ!!」
和紗は銃撃を止めさせた。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ、これ気持ちイイっ!!はぁはぁはぁはぁんはぁっ・・・・何てイイっ快感なんだぁ・・・・くくくくっ、フヒャヒャヒャ、アハハハハハハハっ!!」
「逃がさんぞっ!!俺の夫とその治める国に手を出す奴らはっ!!」
「根切りっ!!皆殺しっ!!撲滅であるっ!!」
和紗は西洋と和風を掛け合わせた様なボンテージ風の甲冑姿で馬に飛び乗る。
直ぐに敵軍目掛けて駆けて行くっ!!
その獲物は、逃げる様とするアイヌル民族解放血盟団員の者達を僅かな馬周りの手勢と共に駆けて行った。
「織田・和紗・信長さまのご出陣であるっ!!」と明智・十華は和紗が何をしたいのかを見定めて、指揮下に居る織田軍騎馬隊に命じた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「ああっ!!和紗さまっ!!そんな勝手にっ!!段取りが有るのにっ!!」と喜多は慌てて、後詰め部隊を投入させて和紗の背後を守るべく動いた。
「怖わいっ!!魔王怖いよおおおぉぉぉぉっ!!」とビビりながら、その後に続く伊達軍の先鋒隊の成実は、身体をビクビクと震えながら馬で駆けて行った。
(少年王との会談の席でのまさか愛の告白。全くあのお方には驚かされるばかり・・・・・・・・)
(此処まで和紗様が、あの少年王に入れ込むなんて・・・・・・)と明智・十華は使え始めてからの事を思い出しながら、恋をすれば此処まで人は・・・・・和紗は別方向へと変わっちゃって居る気がするけど、大人しく成れる切っ掛けを得られた事に驚いて居た。
「平手の爺さまも、これでやっと安心が出来る。ううっ、和紗姫様っ!!おめでとうございますっ!」
「やっとお心を沈めて貰えて、落ち着ける御相手に巡り合う事で出来て・・・私は嬉しゅうございます。」
戦に同行して居た丹羽・米実は、和紗の一生の伴侶が決まった事に、散々手を焼かされて隠居に追い込まれた平手政秀と言う人物を想い、祝福の言葉を送って居た。
「うわあぁ・・・・あの人、とうとう敵の前線を勢いだけで崩しゃったよ。」
「ああっ!!もうっ!!これだからあの手の手合いの天才はめんどくさいっ!!」
「こっちにも段取りがるのにっ!!」
「その段取り無視して敵の前線を崩壊させるなんてっ!!何て人だっ!!」
「此方織田軍の明智・十華です。」
「和紗様は20名を討ち取って進軍を停止。」
「米実殿の進言を受けて、前線陣地へと後退をしましたっ!」
「済まない明智殿。フォローして貰って助かる。」
「いいえ。どの道、崩壊した第一陣を吸収した敵の第二陣が此方へと迫って来て居ります。」
「我が主は残りの軍勢を釣り上げるのが狙いかと・・・・・・・」
「はぁ~本当に天才の考える事は分かり辛いっ!分かった。それで和紗殿は?」
「暴れてスッキリしたらしく、今はご気性が普通に成られて居られます。」
「おーいっ!!勇治いいーーっ!!見たかああっ!!俺の勇士をっ!!」
「俺はお前の事を心の底から愛してるぞおおおおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーっ!!」と豊満なバストをプルン、プルンと揺らしつつ、身体いっぱいにブンブンと手を振って居る姿が見られる。
その興奮振りは煩い程に、無線と共に大声が本陣内の無線機へと聞こえて居た。
「だそうだ。勇治。愛されて居るな。」と、更に呆れる政実。
「政実さん。最近、僕はね、色々と愛が重いって感じるんだ。」と溜息を吐く勇治。
「でも、救うんだろうあの人を?」
「まぁね。」
「私も何となくあの人の事が分かった気がするよ。」
「本当に自由気ままで奔放すぎる問題児のデッカイ姉上だな。」
「でも、頼もしくもあるけど、危なっかしくて目を離せない人だよ。」
「でも其処に魅かれるモノが有るか・・・・・・・」
後年、織田・和紗・信長はキリヤ王宮の後宮内では、勇治と激しく夜伽をする事で有名な人物の一人で有る事で知られた。
その気性の激しさは、老化による子供が出来なく成るまで続く。
その激しさは同伴する勇治の夫人達ですら、最後まで一緒に意識を保って居られるのが数名しか居ない程に激しく、情熱的で愛情が深かったらしいと言われた。
だがそんな和紗にも、戦場と夜伽での鬼神の様な顔をとは別の顔して居た。
日常生活での彼女は、自分の子を含めた全ての勇治の子供達には、教育面では厳しかったが、普段は温和で物凄く優しく、供に一緒に成って遊ぶ姿が有ったと言う記録が多く残って居る。
後に情烈将国王側姫妃と言う称号が彼女の墓石に刻まれて居る。
その気性の激しさと家族と夫への愛情が、何よりも深かった事が伺える表現が、良く出て居る称号と言われて居る。
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