第2話 なでしこの君へ
※舞台は昭和初期の田舎町をイメージしてください。
2人の関係はご想像にお任せします。
※アドリブ不可。方言のみ可。
※SEはおまかせします。
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女 「お待たせしました。待たせてしまってごめんなさい。浴衣着るのに時間かかっちゃって…」
男 「いえ、大丈夫ですよ。待ってる時間も楽しいですから(笑)」
女 「そんな…からかって…」(はにかみながら)
男 「さ、行きましょうか?」
女 「はい」
(SE:虫の声)
男 「あの…浴衣、似合ってますね」
女 「…ほんとですか?良かった! ありがとうございます」
男 「とても美しいですよ」
女 「そんなこと言ってくれるの、勇さんだけですよ」
男 「そんなことないですよ。キミさん、綺麗だから…」
女 「きゃっ!」(つまずいて転びそうになる)
男 「危ない!(転びそうになるキミを
女 「す、すみません…! ありがとうございます。大丈夫です」
男 「あ…すみません…、つい…。あの…良かったら、手、繋ぎませんか?」
女 「はい…」(照れながら)
(SE:お祭りの音)
男 「一回りしてみましょうか」
女 「はい」
男 「気になったお店があったら遠慮なく言ってくださいね」
女 「そうですね…金魚すくい、なんてどうでしょう?」
男 「良いですね!やりましょう!」
女 「うふふ。金魚すくい、得意なんですか?」
男 「まぁ、見ててくださいよ」
男 「すいませーん。金魚すくい、一回!」
女 「頑張ってください!」
男 「よぉ〜し。キミさん、どれが良いですか?」
女 「では、あの赤い子を…」
男 「承知しました!では…」
(SE:バシャッ)
男 「あぁ…!逃げられた!」
女 「あはは。難しいですねぇ」
男 「すみません、
女 「いえ…良いんですよ。あの…私もやってみてもよろしいですか?」
男 「もちろんです!ぜひ!」
女 「はい。なんだか緊張しますね」
男 「金魚すくい、初めてですか?」
女 「ふふ。一度だけやったことあるんですよ」
男 「頑張ってください!」
女 「はい…!(間)よいしょっ…!」
男 「わ!
女 「うふふ。私もびっくりしてます(笑)」
男・女 (2人で笑う)
(間)
男 「そろそろ帰りましょうか?」
女 「そうですね…もう遅いですもんね」
男 「あ…ちょっと待ってて下さい」
(勇は何やら買いに行った)
男 「ほら、これ!」
女 「あ…なでしこ…」
男 「今日は曇ってて月が見えないから、夜道は危ないかと思って。そしたら、キミさんの浴衣の柄と同じ、なでしこの柄があったから」
女 「素敵なちょうちんですね。こんな柄があるなんて」
男 「一目惚れして買ってしまいました(笑)」
女 「まぁ!(笑)」
男 「一目惚れはなでしこだけじゃないんですが…」(独り言のように呟く)
女 「え…?」
男 「あの…また誘っても良いですか?見せたいものがあって」
女 「はい。もちろんです。ぜひ!」
男 「良かった!じゃあ、今日は帰りましょうか。
では」(手を繋ごうと差し出す)
女 「あ…」
男 「また転ばないように、ちゃんと繋いでますからね(笑)」
女 「はい…」(照れながら)
赤い金魚となでしことキミの頬も赤く染まっていた。
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声劇用台本です。
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