第2話
「あのね、うちではそういう事はしてないんですよ!
何度こられても無駄です!
迷惑ですから帰って下さい! 」
その日、小室はxxxxの事務所に訪れていた。
これが三度目の訪問である。
小室にしてみれば正当な理由で来たはずなのに
何故か追い返されしまった。
全く理解が出来ず、途方に暮れた帰り道、
丁度、目の前には無駄に大きな建造物が立っていた。
なんでも歴史的にとても価値があるものだそうで
それを目当てにここに来る人達がいるのだそうだ。
小室にしてみれば物好きな奴らにしかみえず、
こんな物の為に一体どれだけの金が使われているのかと思うと
腹立たしかった。
こんな物の為に、一体あの人はいいくらつぎ込んだんだ?
結局、何の意味もなかったではないか。
救い何てものはどこにもなく
最後は俺を苦しめているだけだろ?
「そうか、そういうことか」
そこで小室は気づいてしまった。
あいつらは大枚はたいて俺を苦しめたかったんだな
あいつらは金で買われた協力者だなんだ。
そう思えばすべてに納得がいった、
あいつらの役割ってやつが。
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