第13話 しらすは必要十分条件
「おい拓也!どういうことだよ」
結論から言うと俺はクラスの男達から囲まれ、先程の件について言及されていた。
女子達も何もない風を装いながら全力で耳を傾けている。
俺は思わず溜め息をつく。
鷺沼はどれだけ俺を翻弄すれば気がすむのだろうか?
本気で帰りたくなった。
「だから付き合ってないって。あいつが勝手に言ってるだけだよ。今一番混乱してるのはあくまで俺だからな」
「嘘だ!あんな鷺沼さん初めて見たぞ!?」
「あんなってどんなだよ……。というか俺の会話のさしすせそヤバかったよな!」
「何がしらす要りますか?だよ。本当は『さすが』『知らなかった』『すばらしい』『センスいい』『そうなんですね!』だからな」
「いやいや~、冗談が酷いよ?皆俺の会話のさしすせそがあまりに綺麗に決まったからって嫉妬してんの?」
「「「いや、してねーよ!?」」」
「だって会話のさしすせそにしらすが入ってないっておかしいだろ?」
「いやおかしいのはしらす好きすぎるお前の頭だからな!」
クラスメイト達にキツい冗談をかまされた。
鷺沼といい今日はツイてないな……。
◆これ以降は小説ではなく筆者のあとがき的な何かです。
とりあえず読んでくださっている皆さまに言っておきますが、気が付いたら主人公の頭がかなりヤバいことになっていました。
せっかくなのでこのままぶっ壊れていきます。
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