第14話 VTuber
その日の夜、俺はベットで横になりながらYouTubeを見ていた。
俺は猫ちゃんの動画からゲーム実況まで幅広いジャンルを見るタイプだ。
そうすると必然的に1日のうちYouTubeが占める時間は多くなる。
さすがに減らそうとは思うが、なかなか減らないのが現状である。
そんなとき、たまたまYouTubeのホームで新人のVTuberが配信を始めるらしかった。
名前は
ピンク色のゆるふわカールの美少女の姿である。
どうやらリアルでも美少女らしく、新人ながら既に多くのコアなファンがついているらしい。
俺はなんとなく牽かれて配信を見ることにした。
『みんなこんばんはっ!鷲見愛良だよっ!』
ライブが始まった。
コメント欄には大量のファンが狂喜乱舞しており、既にスパチャが飛び始めている。
配信は最近話題沸騰中のゲーム、『RISE GUYS』だ。
重力が反転した世界で鶏のようなアバター達が数々のミニゲームをこなし、最後の一人になるまで戦うバトロワだ。
このゲーム、死ぬときは画面上方向に引っ張られていくので中々斬新かつシュールだ。
配信は順調に進んでいたのだが事件は起こった。
鷲見愛良が普段の生活について話始めたときだった。
『私今現役JKなんですけど、学年に好きな人いるんですよ~』
コメント欄の男達が血の涙を流している。
『私すっごい匂いフェチで、その人の匂いが大好きなんですよ~』
んん?
『先日我慢できずにこっそり好きな人の体育着の匂い嗅いじゃってですね、それを好きな人に見られたんですよ~』
まさか?
『そしたらその人に仕返しされまして~。その人ったら自分の体育着にわさびを溶かした水を含ませてですね、また嗅ぎに来た私にトラップを仕掛けてきたんですよ~』
いや鷺沼愛梨やないかいっ!?
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