5.希死念慮との戦いとリストカット
(本編を始める前に今日はご挨拶を! カクヨム通信 第百十九号に当エッセイのURLが掲載されました! 本当に読んで下さる皆様のおかげです! ありがとうございます!! それでは、本編を始めます~!)
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当時の私は自分には生きる価値が無いと思っていた。自分でも明確な理由は分からなかったが、とにかく生きていちゃいけない、生きていたら周りに迷惑だと思っていた。だから私は自殺を試みた。
私は当時手首を切れば死ねると思っていた。だから手首をざくざくと切った。いわゆるリストカットである。血管が見えるほど切った。血管を切ろうともした。だけどそれは意外に難しくて、ただただ傷跡を増やしていくだけだった。
時には薬を大量に飲んで死のうとする事もあった。しかし私は死ねなかった。いつも助かるのだ。
ならばもっと決定的なやり方をすれば……とも思った(具体的な方法は書きません)。しかし、私はそのやり方をする場所まで行く事すら怖かった。家から出るのが怖かった。全てが怖かった。
死にたい。死にたい。でも死ぬのが怖い。痛いのが怖い。苦しいのが怖い。というかやっぱり死ぬのは怖い。でも、消えたい。
私は葛藤していたのだ。当時の私に説教をする友人も多数いた。でも私にはどの言葉も正論も綺麗事も響かなかった。むしろ反発するだけだった。
私はこの頃何か辛いとすぐに手首を切った。今の私が当時の私に助言できるとしたら、「タバコとリストカットは止めておけ」と言いたい。この時の私は将来自分が社会復帰するとか、結婚するとか、そういう明るい展望が想像出来なかったから、とにかくその瞬間が楽になれば良かったのだ。当時の傷跡は今でも私の手首に生々しく残っている。自傷行為だから形成手術も自費で高額になるため治療する事は現実的ではない。ただただ、負の記憶として私の手首に残ってしまったのだ。
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