人物一覧(兼墓標)

九人の花嫁候補


・ハーデスティ・ソーヤー

主人公。悪徳貴族として名高い地方領主のひとり娘。

子どもの頃から周囲の視線や軋轢に対抗するため非情に振舞ってきたが、実際は常識的な十八歳の少女。

名前の元ネタは映画『悪魔のいけにえ』。


・シンクレア・アンブローズ

王国近衛兵長の娘。

幼い頃から剣術や馬術を学び、誇り高い女傑と評されてきたが、デスゲームに異議を唱えて不参加を表明したため、最初の犠牲者となった。

名前の元ネタは映画『蝋人形の館』。


・エルム・クルーガー

子爵の娘。

可憐な容姿と立ち振る舞いで父親に溺愛されてきたが、本性は利己的で他者を足蹴にすることを厭わない。

名前の元ネタは映画『エルム街の悪夢』。


・カースティ・セノバイト

北方に住む由緒正しい名家の娘。物静かで影のある女性。

古くから王家と対立する者の暗殺を生業としていた血筋の生まれで、彼女自身も毒物に精通している。

名前の元ネタは映画『ヘルレイザー』。


・テレサ・カスタベット

宮廷劇場の花形女優。大人びた雰囲気の女性。

女優の母と位の高い貴族の男性との間に生まれた私生子の出自で、辺境伯の妻となり社交界で父親を探すためにパーティに参加した。

名前の元ネタは映画『ローズマリーの赤ちゃん』。


・ドン・シャンシー

東方の大陸の麻薬王の娘。

貧民街の男のような粗暴で野卑な言葉遣いだが、性格は気さくで、銃の扱いに長ける。結婚に乗り気ではないが、父親と表社会を繋ぐパイプを求めてパーティに参加した。

名前の元ネタは映画『霊幻道士』。


・シロノ・アガサ

極東の島国の剣術家の娘。

貞淑で謙虚な女性に見えるが、道場の男性が誰ひとり敵わない剣豪。

強さのみを求める彼女の異常さを危険視した父親が、家を追い出す口実のため、パーティの参加に漕ぎ着けた。

名前の元ネタは映画『女優霊』と『THE JOYUREI〜女優霊〜』。(リメイク版は見なくていいです)


・ノヴァ・シェパード

男爵家の第二子。

顔つきは幼いが長身の麗人。

穏やかで品格のある印象だが、病気がちな姉から参加権を横取りする形でパーティに参加したとの噂で、他にも謎が多い。

名前の元ネタは映画『シャークネード』。


・ディナ・バックナー

裕福な商人の娘。

成金と後ろ指を指される家柄だが、本人は素朴で純粋な女性。

幼い頃、森で辺境伯に救われたときに感じた寂しげな印象から、彼の側に寄り添いたいとパーティに参加したという。

名前の元ネタは映画『キャビン』。



その他


・ダミアン・ロバートソン

花嫁を選ぶパーティの主催者である辺境伯。若く賢く見た目もいいと評判だが、幼少期の様々な体験から「人間の本質は非常時に現れる」を信条として、花嫁候補たちをデスゲームに参加させる。

名前の元ネタは映画『オーメン』。


・ギュンター

ソーヤー家に仕える執事。

陰鬱で何事にも淡白な男性だが従者としての能力は高く、デスゲームでもハーデスティを援護する。

二十代半ばか後半に見えるが、彼女が十歳の頃から従事しており、明確な年齢は不詳。

名前の元ネタは映画『ダウン』。(クソ映画なので見ない方がいいです)

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