第49話 バジリスクとの邂逅
サリーという名前はモンスター○○ンクのキャラが脳裏によぎり嫌だったのでサリーからサレンに改名しました。
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さあ! 今日はダンジョンに行きたい! この世界の曜日は火、水、風、土、闇、光の一週間、6日、一ヶ月30日、360日の一年度構成されている。曜日は魔法の基本属性が基準になっている。
そして今日は闇の日なので明日は休日だ。入学初日の次の日なんてすぐ帰れるだろう、午後からはダンジョン探索できるということだ。
「ディーネはダンジョンに潜る時に必要な物を買ってきてくれ、金欠だから無駄遣いはしないように」
「はい! マスター任せてください、ディーネは完璧に仕事をこなしてきます!」
そう言ってディーネは外に出ていった。俺もそろそろ家を出ようそう思い玄関の扉を開けるとそこにはクラウドとサレンさんが待っていた。
「おう! おはよクラウドあと、サレンさんも」
「おはよ‥‥」
サレンさんは無感情な顔でそういった。なんで俺の家の前にいるんだ?
「エルビス君、もしかして僕邪魔だった?」
クラウドが変な方向に勘違いをしている。俺とサレンさんを交互に見ている。
「いや、そんなことはないぞ? 早く行こうぜ。」
俺が歩きだすと、サレンさんが俺の前に立ちふさがった。
「それより、さっき家から出てきた女の人だれ?」
「なんでそんな事言わなきゃいけない?」
「クラスメイトが変な女を連れ込んでいたら心配するのは当然」
「いやわからんが‥‥家族みたいなもんだよ」
「そう‥‥」
そんな会話をしてクラウドの存在を軽く忘れてていたので振り返ると、勘違いを悪化させたようだ。あわあわしながら、高速で俺とサレンさんを見ている。
なんでこんなにサレンさん俺にくっついているんだ? なんかやったっけ?俺は疑問を抱えたまま教室についた。やはり初日だけあってレクリエーションだけで終わった。さあ!ワクワクのダンジョンだ!一度ディーネを迎えに家に帰った。
「マスター! しっかり買ってきました。すぐにダンジョンに行きましょう! どこのダンジョンに行きますか? 黒魔種らしき生物が出現する『黒の魔窟』、水晶のたぐいがよく発掘される『輝きの洞窟』、バレンという方が発見したからと言う理由で名前がつけられた『バレンダンジョン』そして学校地下にある旧魔王城跡地」
ふむ、輝きの洞窟で金稼ぎか黒の魔窟で黒魔種について更に調査かな? もしかしたらあの時の黒ローブの男に会えるかもしれない。金だな‥‥黒魔種が出るなら装備はしっかりしたい。
「輝きの洞窟に行こう」
ディーネがコクコクとうなずいて俺の考えに同意してくれた。輝きの洞窟は、ハーミラの北西にあるらしい。ディーネが用意したリュックにはいろいろなものが入っていた。闇魔法の闇の中にリュックを放り投げ、輝きの洞窟に向かうことにした。
「やはりダンジョンに近づくと冒険者の数が増えていきますね」
「そうだな‥‥ここら辺は武器屋とかも多いな」
そんな会話をしている間にダンジョンの前についた。年齢で引っかかりそうだったのでディーネのお付きみたいなふりをしてダンジョンに入った。細い道を通り通路を曲がるとスケルトンがいた。
魔術支配を切ってファイアーボールをぶつけると後方に吹き飛びスケルトンは粉々になった。問題はそこではなく火球の爆発で炎がこちらまで飛んできたことだ。とっさに最近覚えた光の盾を発動してしのいだ。
「マスターもう少し手加減できるようになりたいですね‥‥」
俺の失敗にディーネが励ましの一言を言ってくれた。更に進むと水晶でキラキラした部屋についた。
「マスター! 見てください! キレイです」
女の子はキラキラしたものが好きとは聞くがディーネもそれは変わらないらしい。壁に埋まった宝石に目を奪われ目の前にいる脅威に気がついていない。くるくると回転しながら歩いていたディーネはその脅威である魔物に激突した。
「しゃぁしゅるる」
みたいな音をたてるその魔物はバジリスクであった。なんでこの低階層に! ディーネはバジリスクに触れたことで毒が回りパタリと倒れた。苦しそうに暴れた後動かなくなる。俺はバジリスクを見ないように下を向きながら氷魔法でバジリスクをガチガチに固めディーネのもとに駆けつけた。
「ディーネ! 大丈夫か! 」
俺はディーネを揺らすが反応がない。そしてバジリスクは凍った体を少しづつ溶かして行く。回復の秘術は役に立たない‥‥そういえば以前ディーネに貰ったディーネ特製の回復の水があったはず。
ディーネを担いで俺は安全なところへ運ぼうとしたが突然景色が変わる。転移魔法陣だと? なんで今まで発見されていなかった! そんな話は事前調査で聞いていない!
転移先に来た瞬間ディーネに回復薬を飲ませる。
真っ青だったディーネの顔が安らかなものに変わっていく。一安心だ‥‥さて、ここはどこだ?俺の目に映ったのは青く輝く泉だった。その先には一人の少女がいた。
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