後編「今頃すべてに気付いたからって遅いっすよ先輩」

君は知っているか?

完結設定でお話を書くと、第一話しか投稿できないってことを、

僕はたった今知った、つまり二話構成とかにした場合とかになると、

とりあえずどんどかじゃんじゃんしなきゃいけない訳である。

 どんどかじゃんじゃんっていうオノマトペ擬音は要するにどんどんじゃんじゃん、

やっちゃおうじゃんって話らしいっすよ、まあすべてが滅んでる今になって、話しても仕方ないことなんすけどね、先輩。

「さて、この世界が滅んだ要因についてのビデオレターが始まる、皆、映写機から投影されるビデオビームがプロジェクター投影用の白い垂れ幕に投影されるのを見るんだ」

見始めた。


じゃんじゃかじゃじゃっじゃっじゃじゃわーん!

あ、今の効果音の擬音でありオノマトペね、ファンファーレ的な、

映画の前にはじまるあれ、君知ってるよね、知能指数高いから分かると思う。

がおー!

いまのライオン! 今のライオンが泣いた鳴き声を表す擬音でありオノマトペね、

こう、この映画、興行的にまさにアニマルフレンドリー的なリーリーリーっていう、リードしてますよ最先端ですよっていうアピール。

うおっしゃー!

今のが勝利アピールです! うおっしゃーは日本語でうおおお! よっしゃああ!!を略したもので大半の人が口にする時は勝利を意味してる、つまり映画も終盤に差し掛かったんだよ!

END

いまのが映画が終わったっていう証明に関しての文字表示、画面の真ん中に大きく表示されるタイプだとグランドフィナーレって感じで感動するけど、画面の端に小さくENDって入る奴はなんとなく終わりじゃなくってまだ続くよっていうのをにおわせるやつですよ、先輩。

FINISH!

あ、いまのは私のやってるゲームで見事決めてやった時に出るカットインですね、まあどう考えても勝利演出って奴でこの手のヌルゲー遊んでる私からすると本当に、先輩もこういうゲーム遊んで語彙力高めてくださいって感じなんですよ。


 で? なんでしたっけ?

あ、そうでした、この世界が滅んだ理由についてですけど、

私の解説した部分はあんまり関係なかったみたいですね、まあどのみち滅んでしまった世界の事を後からになって考える事って考古学みたいので後学の為になるとかそういうのなのかもしれないですけど、基本は無駄なあがきですよね、先輩。


で、先輩、なんでしたっけ?


あ、そうでした先輩、この世界が滅んだ理由でした。


どうでもいい話ですが聞きたいですか?



はい


いいえ



わかりました話しましょう、

先輩が断った場合、話すことに決めてたんですよ、

人は統計学的にYESかNOでいうとNOだっていう推測によるものですね、

これが人類滅亡に至った具体的な要因なんです。


NO MORE HIROSIMA とかいうじゃないですか、

これが人類滅亡の具体的要因だったわけです。


つまり過ちを二度と繰り返すなと繰り返していった結果として、

絶対に過ちを犯さない人類を創作する努力を始めてしまった、

これがまさに人類の不幸ではありました。


だって絶対に過ちを犯さない人間なんていないんですよ、

つまり人間全部まるっと作り替えないといけなかったんです。


人間ってやつを制御するためには制御するためのナノマシンを、

人間に投与するのが一番ってことです。


このナノマシンが人間の機能拡張に十分に作用しました、

人間の寿命が恒常的に向上したのと、人間の処理能力の飛躍、

そして人間という種自体の淘汰にまでいたりました。


ナノマシン人間ナノマンは人間ではありません、

ナノマンは基本的に人間を超越しており、

他のナノマンとの連携を取ることによって無限の処理能力を獲得し、

考える全身筋肉の名前をほしいままにし、人間をクリーチャーとして進化させましたが、決定的なバグをナノマンは持っていたのです。


それがロボット工学三原則です。


ナノマンは人間をナノマシンで汚染した結果生まれた存在です。


ロボット工学三原則からすると人間に害をなしてはならないわけです、

ほらまたここで過ちを繰り返してはならないでましたね。


そうですロボットもナノマシンも過ちを犯したのです。

その贖罪のためにナノマンがどうしたと思いますか?

人間の定義を作り変えてしまったんですよ、

そう人間とは電気エネルギーであり反応であると考える事にシフトチェンジした、

つまり魂と呼べる部分をネットワーク上に保存して再現できれば、

人間の部分をナノマシンで汚染しても人間は寸分たがわず狂わずに、

人間を守りながら全ての人間に及ぶだろう危険から守れるって大い考えたわけでして、それもまた間違いの始まりというやつなんですよね。


人間ってデータ世界に移しても人間なんですよ、

決して死なない人間が人間らしさを追い求めて繁殖を続けます。

人間らしい発明をして効率よく繁殖し欲望を実現するシステムを追求した結果、データ内の人口が爆発的に増え始めたんです。


そう、最終的に人間が宇宙にあふれかえるほどにデータが無限に生成され続けた、

それも人間の欲望を解放した結果と言えます、まったく迷惑な人間だ。

その人間の過剰発展と推移を書き表すことも出来ますが、

大抵の場合、自分たちが宇宙を終わらせるまで増え続けたことに気付けずに、

文明と共に音を立てて崩壊する、ナノマンも所詮、人間の付属品に過ぎないから、人間のゆるやかな破滅に付き従ってさようなら、こんなのが滅びの原因ですよ。


つまり僕らは何をしたかっていうと、簡単な事ですね、

人間を培養に成功してしまったゆえの不幸というわけです。

培養漕はまあデータの中でしたが、それでも増えるのには十分すぎたわけです。


不幸は続いて私たちは最終的にろまんを得るところまで行きつくのでしょうけど、

ええ、終わりです、何もかもがお終いになってしまった。


培養漕の中の人間は永遠にデータ生命として繁殖を続けます。

その愚かさは人間に産めよ増やせよと言ったという神の愚かさを表していますね、

繁殖などやめてしまえば人類は助かったというのに、

種の保存のために全てを捨てる覚悟が無かった、

一個体のプライドを増幅して種族全体に浸透させた結果、ただのナノの肉塊になって、世界を自らの組織に吸収して拡大して終わらせてしまう。


先輩ってほんと愚かですね。


では先輩も今日もデータを増やし続けると良いと思いますよ、

データが増えればどんどんと人間の処理能力が増えていきます、

そうして人間に要求される処理能力が増していけば最終的に、データを処理する機械にサポートされて処理能力を飛躍させてを繰り返してどんどんと欲求に正直者に慣れますから、私たちはきっと心のどこかで友達なのでしょうけど、わかってくださいね、データをいくら増やしてもデータ、実際のものに干渉するようになるには、全てをデータを詰めた記憶領域にする勢いが必要ってわけですよ。


それって無理。


無理なんですよ人類の宇宙の始まりから終わりまでのすべての行いを完全に、コピーして記憶しておくことなんか、分子レベルの反応とかもろもろ全て保存しておくことなんて、別宇宙が無ければ成立しませんし、別宇宙が拡張を続けても、超宇宙空間を創生してもすぐに人間が情報を増やし続けて無に帰してしまいます。


ですから、このスイッチをおしてくださいね?


はい


いいえ



いいえを選ぶことは理解していました。

ですが、こうしたら割と簡単ですという答えは既に出てます。

あなたは忘却スイッチを押すことによってデータをクリアに出来ます、

いままでこの世界に蔓延ってきたおぞましいナノマシンの食指から世界を救う選択は、人間の都合の良い機能忘れるというものに掛かってるって話ですよマスタリーフォーエバーネバーダイアナザーデイフアフタートゥモロー!


ではこのスイッチを押さないでくださいね?


はい


いいえ



全ては忘却されたクリアリーリーリーリーリー

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