第14話
謎に包まれた固有スキルが2つ。肉体強化で解放される?それとも時間? 必ず何かあるはずなんだろうけど、今のところは思いあたらない。
「残り2つある固有スキルは現段階では表示されていない。恐らく何かの条件で表示されると思うんだけど……
まあ、今は固有スキル4つ持ちは王の特権として捉えておいてくれ。それよりも……」
俺はもう一度しっかりと自分のステータスを見直していく。通常名前の横に表示されるのは年齢のはずだが、俺の場合は3日と表示されている。
俺がこのリベルタに来て3日目となる事から
リベルタに来てからの日数が年齢に置き換えられていると言う事だろうか。まあ、ここは特にスルーしてもいいだろう。
問題は生命力だ……
3人の場合、ここには潜在能力が表示されていたが、俺のステータスには潜在能力は存在せずに、代わりに生命力の表記がされている。
【297日】あまり考えたくはないが……
間違いなく俺が生きられる残りの日数だろうな。横にある【∞】 は、レッドネームの命を奪う事により、奪ったレッドネームに与えられた恩恵を吸収する事が出来る限界値。
つまり、俺は無限に生命力を得て命を伸ばす事が可能って事だろう。あくまでも俺の解釈だが恐らく間違ってはいないと思う。なぜならリベルタにおいて争いの根源がこのシステムにあるんだから……
このままだと俺の命は、後297日
約10ヶ月と言う事だ。今はまだササラには言わない方が良いだろうな……
俺の為にササラはきっと、1人でも行動を起こす危険性がある。 それは他の王に存在を知られる事にも繋がるだろう。
次に生命力使用履歴
毎日1日づつ消費している。まあ妥当だよな
ササラに200日? これはレッドネームにする為に消費した生命力って事かな?
俺の命、約7ヶ月分でササラが死の恐怖から解放されたなら安いもんだろう。後悔など微塵も無い。
「いや、すまない……
俺のステータスはこんなところだな!」
俺はササラに微笑んでいた
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