第13話


2人は共に固有スキルを持っている。

しかもリムに至っては潜在能力にSがついているようだ。 アリスのA +αってどう言う事だろうか?


普通に考えればSでもいいように思うのだが、

SにもSSにもなれるって事なのか? まだまだわからない事だらけだ。


何にせよ、2人の潜在能力はかなり良いように感じる。あとは、固有スキルの表示はササラの経験から考えるとレッドネームになれば表示されるはずなのだが……


さすがに2人を巻き込む訳には行かないよな…… 思わず唸ってしまう。



「ハク様? どうかされましたか?」


「あ、ごめん…… 考え事してただけだよ」


「ハク様。エッチ……アリスちゃんジッー…… っと見てた。」



アリスは急いで両手で体を隠すように俺を見つめる。


「ちょっ!? 違わないけど…… か、体を見てたわけじゃないんだ!?」


「ハクサマァァぁ……」


ササラは冷たい視線で俺を睨みつけてくる


「ま、まあアレだ…… 俺の固有スキル見たいなもんだ」


「へぇ~、アリスさんの体を見つめるのが?

ハク様の固有スキルなんですね?……フフ」


あふッ!? 説明不足にも程があった不覚

暫く正座して理解して貰うのに時間が掛かったのは言うまでもない。


3人に俺の固有スキルと思われるステータス表示をシッカリと説明し理解してもらった俺は、ササラの提案を実行していた。



ーーーーーーーーーーーーーー


※ 白の王 3日

人間 【白の王】

生命力 297日【∞】

固有スキル 【真理】

固有スキル 【黙示】

固有スキル ???

固有スキル ???



【真理】真実の道理 物事の核心を見る

※全ては真理を有する


【黙示】 隠された真理を示す

※神が人類に示すこと



ユニークスキル 【覚醒】


【覚醒】自分の限界以上の力を解放する事が出来る

※守護者の絆により限界値は変動する



ーーーーーーーーーーーーーー


【生命力使用履歴】


3日 3


ササラに生命力使用 200日



ーーーーーーーーーーーーーー



見れた! ササラが言った事とは、3人のステータスを見れるのならば俺自身のステータスも見れる可能性があると言うものだった。


俺は直ぐにササラへと視線を移すと頷く。


「見れた…… ちゃんと俺の固有スキルも表示されているみたいだ。真理、黙示、能力自体は不明だが、他にも2つの固有スキルがあるみたいだな」



俺の言葉に3人は驚きの表情を浮かべていた。


「固有スキルがよ、4つもあるの!?

やっぱり神様は違うね……」



アリスの言葉に疑問が浮かぶ……4つも?



そうか…… 3人のステータスを見る限り、本来固有スキルは1つ所持しているのが普通なんだろう。


「本来は1つ所持しているのが普通なら、確かにかなり異例な事なんだな」



「いえ…… ハク様、私達ホムンクルスの中でも養成所に入れるのは一握だけとお伝えしましたよね? その中でも固有スキルを持っている者は希少なんですよ!

1つでも希少な事なのに4つもあるとなれば……」


ふむ、これはチートと言われるものだな。

3人以外のステータスを見た事が無かった俺には気が付かないはずだよな……


まさか固有スキル自体が希少だなんて考えはなかった。ササラ、アリス、リムもそれぞれ固有スキルを所持している事から、ホルス学園でも希少な存在と言う事になるだろう。



俺に関しては、神の特権だと思っておこう……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る