能力者

この街は超能力者で溢れている、ひとりひとりがそれぞれ違った能力を持っていて ある人はパイロキネシスでタバコの火をつけ、またある人は念動力で道端に落ちているゴミをゴミ箱に捨てたりしている。

私は物を透視できる能力を持っている。半径1キロ程度なら軽く透視することができる。この能力を活かし、ビルの屋上から街行く人の観察を行うのが私の日課となっている。

ある日私がいつもの廃ビルで人間観察を行っていると、一人の女性を見かけた。その女性を見た瞬間私は胸騒ぎが止まらなかった

「これが恋なのか」

「一目惚れとはこのような感情なのか」

この感覚は男にとって初めて味わう感覚だった。

男は廃ビルを飛び出して一目散にその女性のところに向かった。そして言った

「あなたを見た瞬間から胸のざわめきが止まりません‼︎」っと

その女性は少し微笑み男に一言

「私は私の姿を見た人の胸をざわつかせる能力者です」と言った

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