間章 好きな料理人、ジェイミー・オリヴァー

海外の料理番組が好きだ。


今はもう終了してしまったが、DライフというBSのチャンネルが好きで、そのチャンネルでは30分程度の海外の料理番組が結構放送されていた。(ちなみにこのDライフ、海外ドラマも非常に充実していて物凄く重宝していた。何故終わってしまったのか。今すぐにでも復活して欲しいチャンネルである)

マーサ・シュチュワートショー、ジャーダのカジュアル・キッチン、ナイジェルのキッチン、ジェイミー・オリヴァーの30MM、ブリティッシュ・ベイクオフなど、日本の料理番組とは違った面白さがあった。


その中でも思い出深いのが、ブリティッシュベイクオフとジェイミー・オリヴァーの30MMである。


イギリスの料理研究家、ジェイミー・オリヴァー。


「裸のシェフ」とも言われている彼は、チョリソーをパエリアに入れ、レストラングループが倒産し、アメリカに行って食育革命を行ったり、地元イギリスでは給食改革を行う、などいろいろな話題が絶えない超人気料理人である。

そして、クロサキの好きな料理人の一人である。


30MMは、「30分のうちに家族の一食分おもてなし料理を作る」という番組。これはマジで30分番組なので、本当に30分で家族一食分、4品が作られている。ぺらぺらと強引に話しながら(人生は短いんだ、パイ生地なんて作らない!と言ってくれたジェイミーに拍手を送りたい!)、おもてなし料理を作る。

ジェイミーの料理はテンポが良い。料理をしながらの話も面白い。作る飯もうまそうだ。

そして、この番組を見たとき、気がついた。


海外の料理番組は、日本の料理番組のように、あらかじめ分量を図ってあったり、材料を切ってあったりと、事前の準備をしていない。

その場で大さじ1を量ったり、材料を切ったり、「大体このぐらい」みたいな見た感じの目分量で料理をしている。


切る時間、測る時間、煮る時間。全てを使って「30分でおもてなし料理」。

そのために必要なのが「段取り」なのである。

まず、何を作るかを決め、レシピをきっちり頭の中に入れ、そのために何を始めるかを決め、まずお湯を沸かし、必要な材料を切っておく。煮る時間、茹でる時間、炒める時間、焼く時間を考えて、あれをやっている間にこれ、これをやっている間にはこれができる、ということ道筋をきっちりと立てる。

これ、まあ当たり前のことで、実はめし作りにおいてこれがキモなのだが結構難しい。できるようになったら私もジェイミーのようになれるのか……? と思いつつ、あの手際は真似できん!!(プロだし!)


そして何よりも、ジェイミーが作るものは「気取っていないけどオシャレ」に見えるものが多く、そりゃあイギリスで人気出るよねというのもうなづける。……つーかアングロサクソンにも「美食」という概念があったんだなー、という、大層失礼なことを感じてしまったのですよ。(その昔、ドイツに行った時に一緒に行った教授の思い出深い言葉「ラテン系は料理のセンスがある。ゲルマンは塩と素材。アングロサクソンはもう最悪」)

それぐらいジェイミーの料理は衝撃的でしたね。



まぁ、ジェイミーの料理番組、Dライフは無くなってしまいましたが、たまーにWOWOWなんかで昔の食育革命とかやっておりますので、興味ある方はマジでお勧めします!

そしてお願いだ!ジェイミーの30分料理番組!これNHKか何かでやってくれ!!!!勉強になるからもう一度見たい!!!!

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