第9話 お手伝い
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昨日から今日にかけて泊まりに来たのは4組。
店番の仲江さんに聞くと、
ミニバン8人乗りを運転している管理人さんを見たが
神主は見ていない。
車の人数的にあと一組、神社に泊まった4人組はいつ帰ったのか。
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家に帰り4人組のアカウントの投稿を見る。
動いていない。
今は18時、他のところで観光してるか、家に帰るかだけだと思うがどの子も動いていない。
明日の昼過ぎまで動かなかったら探してみよう。
一応ほかのアカウントを見てみる。
ん?20代のカップルがまだ投稿が更新されていない。
若いグループがSNSを更新していないのは珍しい。
しかも今回の人は更新頻度が高いのにだ。
なんだか嫌な予感しかしなくてあまり寝れなかった。
寝れない間もアカウント見たりするが、更新はされていない。
何もないのが一番だが行方不明になっている人がいる。
生きているか死んでいるかもわからない。
なぜ人がいなくなるのか。
何かしら意味があるはずだが私には何もわからない…。
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一応アラームをかけておいて正解だった。
考え事をしていたら寝てしまっていた。
寝れなかったので9時までに起きられるようにかけておいた。
身支度をして朝ご飯を食べる。
その間にもアカウントを確認する。
動きはなし。
一応報告しておくか。
メールで報告をしようと思いPCを開く。
管理人さんの民泊と神社に行くことを連絡する。
もしかしたら、珍しく連泊する人たちだったのかもしれない。
行く前にも更新されてないか確認する。
やっぱり更新されていない。
徒歩で民泊の場所に向かう。
ダイレクトに観光客のことを聞いて大丈夫なのだろうか。
悩みながら歩いていると、後ろから車が来る音がしてきたので端に寄る。
「金武くん、おはよう。」
「あ、流尽さんおはようございます。今から民泊ちらっと見学しようかなぁと思いまして。」
「電話で言ってくれればよかったのに。今から行くから乗りな。」
「ありがとうございます。」
「今日は休みなの?」
「はい。なのでもし忙しかったら、お手伝いしますよ。」
「ありがとう。今日は神社の方が忙しいからそっちの手伝いお願いしてもいいかな?」
「あ、いいですよ!」
神社でなにかやるのか。
SNSにはなにもお知らせなど張られてはいなかったが何だろう。
「神社の手伝いって主に何するんですか?」
「修行を始める子たちのために、いろいろと準備するんだよ」
「へぇ、修行なんてやっているんですね。」
「うん、私たちはそれに必要なものや食材を準備するだけなんだけど、量が多いから結構大変なんだよね。」
「そうだったんですね。どういう人が修行に参加するんですか?」
「20代の男女限定でやってるよ。若い人たちに興味持ってもらいたいんだって。」
「面白そうですね、手伝いがてら軽く見学できますか?」
「うーん、どうだろう。始まる前に関係者以外入ることできなくなっちゃうからなぁー。」
「そうなんですねー、体験する人にお話聞けたりしますかね?」
「それはできると思うよ。始まる前に部屋と物の確認あるから。」
「おー、楽しみです。」
車で神社まで直行した。
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