第54話 一人で……
独りBBQ、独りキャンプ。
今は一人で、大自然の中で楽しむことが流行っている。
かくいう、私もやってみた。
一人なので、テントを立てるのも大変だし、
火を熾すことだって中々に苦労した。
それでも一人で気ままに、自然を満喫できるのが素晴らしい。
BBQも、そこそこ美味しくて、お腹を満たした。
ハンモックをかけて、昼寝をすることにした。
陽だまりの中で、うとうとしてしまう……。
目を覚ますと、そこには大きな熊がいた。
BBQの匂いにつられ、接近してきたらしい。
寝たふりを決めこむ。
ハンモックでつられているので、まだ熊も気づいていないようだ。
こういう危険も、自然にはつきものだ。
うまく対処してこそ、一人前のキャンパーになれるというもの。
しかし私は失敗した。
熊がちょうどお腹を満たすだけの、一人前になってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます