読み終わって、本当に1万字でここまで描けるものなのかと感心してしまいました。登場人物の四人もしっかり書き分けられていて、情景描写もしっかりしていて場面が想像でき、心理描写もよく伝わる。無駄がない。それでいて世界観が深い。そして物語としてうまくまとまって終わる。短編を読んだ感覚ではない読後感。作者の才能に嫉妬を覚える作品でした。