第三節9項「狩龍人」

 ある男が、月夜が淡く満たす森の中、龍礁へと至る道を独り歩いている。

 足取りは重い。暗緑色の軍兵服姿で、頭には同じく軍兵用のベレー帽を被っていた。

 月光だけでは顔の面容は見取れないが、右眼には漆黒の眼帯をしている事は判る。 

 

 男の名は、ベグドール="血欲"=ラテルホーン。


 ファスリア北東部の自治領、イグリムの治安を司る自治兵団の一隊長として多くの兵を率いてきた彼は、数多の盗賊団や犯罪組織、魔物の巣を壊滅させて、やがて英雄と呼ばれるようになった。

 その慈悲無き戦いぶりから”血吞ブラッドドランカーみ”とも揶揄され、畏れられていた彼だったが、およそ1年前に遭遇した名も知らぬ魔物に右眼を傷つけられてその視力を失ってしまっていた。

 

 負傷による戦闘能力の低下と、齢39という、術戦士としては最盛期を過ぎた年齢のせいもあり、彼はその任を解かれた。そして周囲の「"吞血どんけつ"野郎もこれで仕舞か」という俗言にも焦りと苛立ちを募らせていった。


 更に彼を追い込んだのは、彼の右眼を奪った魔物が毒を持っていたということだ。

 その毒はゆっくりと身体を蝕んでいて、異変に気付いた時にはもう手遅れだった。

 彼が治療を依頼した療術士は口を濁していたが、ラテルホーンが短剣を喉に突きつけて問い詰めると、あっさりと白状した。「も、もって1か月です」と。

 そして最早どんな秘薬を使おうとも、「命が助かることはない」と。

 怯えて震える療術士にラテルホーンは、冷静に二言ふたことを告げる。


「奇遇だな、貴様も同じ運命のようだ」


 激昂と混乱と覚悟が入り交じった青い表情で、療術士の部屋から出てきた

 ラデルホーンの手に握られている短剣は、血に塗れていた。


 —―私は英雄だ。英雄なんだ。あんな雑魚の毒などで!

 英雄に相応しい死に場所で、英雄として死ぬんだ。

 龍礁の奥地には、伝説の龍が住まうと言われている。

 そして伝説の龍を倒した英雄。そう、英雄だ。

 それに相応しい者が居るとすれば、それは私だ。私だ!


 魔物の瘴毒が彼の脳までも侵し、正常な思考を奪っていたのかもしれない。


 それは永遠に誰にも判らないが、彼はそれが当然の事と信じて、第四龍礁の地へと足を踏み入れるため、独り、道を往く。



―――――――――――――――――――――



 ティムズの龍礁生活、記念すべき100日目。


 継続して行われていた『ティムズとミリィの鬼ごっこ』は、すっかり龍礁職員たちの物見の種として評判になっていた。


 観戦する職員の数も増え、中には数名の子供の姿もある。龍礁内で家庭を持つ者たちの子供で、その数は全員で34名。その殆どが施設内で設けられた学術教室で教育を受けていた。

 

 ゴーグルを掛けて集中した「戦闘モード」のミリィは、基本的に観戦者たちの事は念頭にないが、そんな子供らの「おねーちゃんかっこいー!」の声には時々立ち止まり、小さく手を振って笑いかけていた。


 これはティムズにとっては絶好の『隙』であるため、それを逃すまいと、ミリィがそうやって立ち止まる度に強跳躍を仕掛けて飛び込むが、ミリィはあっさりそれを避わし、そして倒れたティムズは子供たちのブーイングを受けて立ち上がる、という事を何度か繰り返していた。まあそれも、ミリィのファンを自称する若い男性職員たちのものに比べれば可愛いものだった。


 七転び八起きを体現するが如く、ティムズも日毎ひごとに力を伸ばしてきており、すわミリィを捕らえん、とする場面が見られるようになってきている。『コツを掴みやすい』というティムズの資質と、その手本になっているミリィの動きそのものが優れている、ということが上手く嚙み合ったのかもしれない。


 ある日、ミリィがパシズの物言いを真似しながら「毎回同じ場所では訓練する意味がない、だから龍礁本部施設の内部も含む、本部施設の敷地の殆どを訓練領域として使いたい」とパシズに申し出た。


 パシズは龍礁本部施設内は流石に駄目だろう、と最初は難色を示したが、ミリィが更にパシズの心をくすぐる様に「洞窟や遺跡内部といった狭い地形を走破する能力を体得するための屋内訓練になるから」という理由付けを返したので「成る程それなら納得できる」と認めたものの、実際やらせてみると龍礁本部施設内を『ける』二人のせいで書類は吹き飛び、避けようとした龍礁職員は転げ回り、最終的に地上警備隊の老隊長、カーライル=バリナスを『はねかけ』て、彼の残り僅かかもしれない人生に、早めに幕を引きかけたので、3人は即日ジャフレアムに呼び出されて、普通におこられた。



「何を考えてるんだ君達は!」

「パシズ氏、君がついていながらこのざまとは」


 管理官の執務室。本棚に囲まれた瀟洒な部屋で、調度品も一級のものばかりだ。

 その中でも一際豪華な事務机を挟んで、奥にジャフレアムが座り、その対面にパシズを中心にして左右にミリィ、ティムズと横一列に立ち並んでいる。皆、後ろ手を組み、頭を下げて反省の構えを取っていた。


 大声を上げた為なのか、ジャフレアムが顔をしかめて額に指を当てる。

 パシズは謝罪の意を述べるが、少々言い訳がましい理由も取り付けた。


「申し訳ない。龍礁法に、本部施設内での訓練を禁じる項目が無かったもので…」

「法の前に常識の話だ、これはっ!」


 ジャフレアムが拳を上げ、机を叩くかと思われたが、結局また額に指を当てただけだった。どうやら彼の癖らしい。


「これだから君達は周囲からマリウレーダのば…いや、もう良い、この先はもう少し謹んだ行動をしてくれ。頭痛の種を増やして貰っては困る……」

「訓練領域の拡張と設定についてはこちらで何とかしておく。……以上だ」



 こうして龍礁本部施設の廊下、通路、至る所に

『廊下を跳ぶな』の張り紙が出されることになったのだった。



――――――――――――――――――――


 執務室を出て、暫く神妙な顔で歩いていた3人だったが、やがてパシズの後ろで並んで歩いていたティムズとミリィが顔を見合わせ、二人同時に吹き出して、笑い出した。悪戯を楽しんだ後の子供の様に。

「……怒られちゃったじゃないか、だからやめようって言ったのに」

「それにしては、きみも結構楽しんでたじゃない」


 ミリィの笑いが止み、少し真面目な口調で言う。

「……でも、これは大事なことだとも思う。実際に狭い場所で活動することもあるんだし、こういう訓練もあるべきだ、と思うの」


「同感だ」パシズが前を向いたまま応える。


その表情は……仏頂面、と言った感じだった。そして不満そうに言葉を繋いだ。

 

「……あいつは現場を知らない。身体も満足に動かせない癖に、口だけはよく回る」


 そのまま歩調も荒く、さっさと前に行ってしまったパシズの後ろ姿を見送り、ティムズがこっそりとミリィに話しかけ、ミリィは少し困った様な顔で笑った。


「パシズは……イアレース管理官のこと…」「うん、ちょっと……嫌ってる、かな?」


―――――――――――


 モロッゾ=ブリアネンスは武具庫で、朝からずっと龍礁の者が扱う武具を磨いていた。懲罰として様々な仕事を押し付けられていて辟易していたが、この仕事だけは、生粋の武具マニアである彼にとっては結構幸せな時間だった。

 イグリム兵団に居た頃も、自分のものばかりか仲間たちの武具も磨いてやったものだ…と思い出に耽るが、実際は夜な夜な「磨かせろ、磨かせろ」と迫るモロッゾを、仲間たちはだいぶ気持ち悪がっていた。モロッゾ本人はその事を知らなかった。

 

 そこにアカム=タムがやってきて、ちょいちょいと手招きをする。

 アカムは相変わらず茶もじゃ頭だ。一方モロッゾの髪色は、剣の鋼の様な鈍い銀色だ。そして剣の様に鋭く、薄い。最近はそれにも更に磨きがかかっていた。


「モロッゾさん、ちょっと良いっすか?」

「…何だ?今忙しいのに」

「いいから、早く」

「……?」

 いつになく真面目なアカムの雰囲気に、モロッゾは怪訝な顔をしてついて行く。


 武具庫を連れ出され、不満顔のモロッゾが近くの狭い通路に入ると、そこに壁に寄りかかったエフェルト=ハインが待っていた。そして前触れもなく、用件を告げる。


「……ここから逃げんぞ、決行は明日正午。昼飯時だ」



――――――――――――――――――


 ……翌日の昼。

 

 パシズはティムズとミリィを伴ってジャフレアムから指示を受けた、龍礁本部北部に在る丘陵地帯の調査へと赴いていた。少々本部施設からは離れているが、この近辺なら龍の出現の心配もなく、旧国家の城塞や鉱山の跡など、新しい訓練に仕えそうな地形があるかもしれない、との事だった。

 

 目的地に到着した所で、パシズは散開して近辺の調査に当たることを指示する。

 ティムズを一人で行動させるのは初めてだ。理由は二つ。そろそろ独立して行動できるようにしていくためと、ミリィと二人きりにさせないためだ。

 

 パシズが二人と別れ、西側の林を抜けると、低い草が一面に広がる平原に出た。

 まばらに木が立っていて、その中で一際大きい広葉樹を見つけると、パシズはその根元に腰かけて、幹に背をもたれて目を瞑り、溜息を吐く。

 まさに『一息つく』には格好の場所だった。大きい樹冠は濃い影を作り、その下を心地良い風吹き抜ける。


 パシズは目を瞑ったまま、これではまるで「サボっている」様だな、と笑った。


――あいつらに見られたら何と言われるか判ったもんじゃない……。


 

――――――……!


 何らかの気配を感じたパシズが目を開けた。

 飛び跳ねるように立ち上がり、樹冠の影の外の眩い景色に目を細める。


 平原の奥に、人の姿影がぽつりと映っていた。

 それがゆっくりと、まっすぐにパシズの居る方に向かってきている。


 やがてそれが近づいてくると、男…暗緑色の戦衣を纏った男であると判った。

 服と同じ色ベレー帽を被り、そして眼帯をしている。

 

 男もパシズに気付いたようだ。それでも歩みを止めず、こちらに向かってきた。


 パシズも前に進み出て、樹の影から出る。


「何者だ!!そこで止まり、所属と姓名、目的を述べろ!」


 パシズの怒声が鳴り響いた。並の者なら身を竦ませてしまうであろうその覇気にも、男は立ち止まらずに平然と通常の会話ができる程度まで近づいてきて、それから、冷静そのものの声で言葉を返した。背はパシズより若干高いが、体躯は細い。

 だが、軍人が着用する戦衣のせいもあり、弱々しい雰囲気は全く無かった。


「先ずは自分の名を明かせ。それから尋ねるのが礼儀というものじゃないか」

「……」


 黙り込むパシズ。主導権を握られるのは避けたい。しかし男の雰囲気から只者では無い事は確かだ。手の内を探るために敢えて、相手の言に乗るしかなかった。


「……パシズ=バルア、第四龍礁管理執行機関、配下の龍礁監し――」

「ベグドール=ラテルホーン。イグリム私領兵団の支団長」


「龍を殺しにきた。F/IIIとかいう龍が居るらしいな。案内してくれないか?」


 パシズの言葉を遮り、姓名、所属、目的、要求を一息に語るラテルホーン。

 パシズが逆に身じろぐ。この男は……


「……龍礁管理局の名においてお前を捕縛する。抵抗はするな。黙秘する権利はある」

 一瞬感じたものを振り切る様に、パシズがラテルホーンに対して毅然と宣告した。


「………」


 ラテルホーンがにやりと笑って、不自然なまでに身を屈め、両腕を拡げる。

 その指先から、各5本の鋭い爪の様な術刃が展開されて、パシズがその能力を予測する間もなく、ラテルホーンが不気味な跳躍体勢で飛び掛かってきた。まっすぐに喉元へ向けて爪刃が走るが、パシズは咄嗟に左腕のアームガードから防御術を開き、それを真正面から受けた。


 バキバキバキッ!という術同士が衝突する音が響き、火花の代わりに術式光が散る。


「反応良し!貴様も殺し甲斐がありそうだ!」「……お前はッ!!!」


 術爪を防御されたラテルホーンが歓声を上げて、その顔が喜びに歪む。

 眼前で笑う、この男の様なモノ、をパシズは知っている。

 人を殺す事に些かの躊躇いの無い、ヒトというモノを。


 バキィン!と一際大きい金属質の音と共に二人は弾かれるようにお互い後退し、

 腰の高さまで身を大きく屈め、ゆらゆらと身体を揺らす奇妙な構えを取るラテルホーンに対して、パシズは右手で術符を抜き、青い光と共に幻剣を展開した。



――――――――――――――――――――――――


「……!?」


 森の中で、ティムズが一瞬聞こえた法術特有の音を訊き、振り返った。

 自然の中では聞こえるはずのない、金属が擦れあう音。



「何が……。……ッ!」


 理由を探っていても意味はない、ほんの一瞬だけ、嫌な予感に身を固めていたティムズは、次の瞬間には駆け出していた。何かが起こっている。


 ティムズは時折バランスを崩しながらも、以前より遥かに速い速度で、木々の間を跳ね抜けていった。


―――――――――――――――――


 何度目かの「強襲」を、またパシズが弾き返して、再び距離を取ったラテルホーンが醜悪な顔で笑い、彼にとっては賛辞のつもり、の言葉を叫ぶ。


「龍礁監視隊か!話には聞いていたが、思ったよりはやるッ!」

「その調子で頑張ってくれ、その方が英雄に殺されし者として相応しいからな!」


「……よく喋る奴だな」


 ラテルホーンとは対照的に、息を切らしながらも、冷静な表情で対峙しているパシズが吐き捨てる。頬と身体にはラテルホーンの術爪で受けた数本の傷。深くはないが、その内のいくつかからは血が滲んで、パシズの戦衣に赤い染みを作っていた。


 急所を的確に狙ってくるラテルホーンの攻撃は、最初は単調なものかと思われたが、それを逆に利用してフェイントをかけて別の箇所を傷つけてくる。それに気を取られてしまえば、今度は急所に致命的な一撃を加えようとしてくる。


 本能のまま襲ってくる龍とは違う、打算を孕んだ攻撃。

 

 状況は厄介だ。パシズとしてはこの男を出来るだけ傷つけずに捕らえたい。

 しかしラテルホーンはそれを易々と許す力量でもない。

 ラテルホーンはパシズを殺しても構わない。むしろ殺すだけの価値がある。

 その姿勢の違いが、パシズを防御一辺倒にし、パシズの戦い方は決め手に欠けるものになっていた。


 更に、ラテルホーンの使う術爪はかなり強度のあるものだった。

 パシズが扱う幻術剣では文字通り太刀打ちできずに、打ち合えば一方的に破られてしまう。防御術陣を維持して、相手の疲労を待つ。そしてその隙を突いて勝負を決めて、取り押さえる。パシズはそう判断した。



 ――だが、その時、またパシズの左足に猛烈な痛みが走る。


 その一瞬の間に、全てが起こった。


「……ッ!なっ……!?」がくりと体勢を崩すパシズ。――そんな馬鹿な。何故だ!

「……!」痛みに怯んだパシズの絶対的な隙を、ラテルホーンが捉え、歯を剥き出して更に歪んだ笑みを浮かべる。――さようなら、バルアという男。

「パシズ!!」「パシズ!?」――!?――!!

 ラテルホーンがパシズへの止めを刺すためにまた跳び掛かろうと、深く身を屈めた時、ティムズとミリィが林を飛び出してきた。二人はパシズと別れた地点で合流し、パシズとラテルホーンの交戦音を訊きつけて、まっすぐに駆けつけてきていた。


 二人はパシズと、それに飛び掛かろうとしていたラテルホーンを同時に見て、この状況に困惑していた。



「………」

「……ははっ!!」


 ラテルホーンは若いレンジャーたちの姿を見て一瞬固まり、そして笑い声を上げるとバシン!と大きく跳躍して、二人とは別の方向の林へと跳び込んで行った。予測外の人物の登場は誤算だ。あのままパシズに飛び掛かっていたとしたら、そこを狙われ、やられていた可能性がある。そして相手が例え未熟な相手に見えたとしても一対二の状況は避けたい。それに、ラテルホーンには本当の目的がある。ラテルホーンもまた、パシズと同じ様に幾重にも連なる要素から、自らがやるべきことを判断した。



 ――私は龍を殺すんだ龍を殺しにきたんだこれ以上余計な体力と霊力を使うな。

 龍を殺す為に私は生きてきたのだ。それ以外はどうでもいいんだ。


――――――――――――――――

 

「パシズ!」「大丈夫ですか!」

「一体何があったの、あの術式光は…?」

「……!怪我をしたの!?見せて、療術を……」「今の男は一体」

「パシズ!」


 左足の痛みにうずくまるパシズに、ティムズとミリィが駆け寄ってきて膝をつき、口々に問い掛ける。


「パシズ、今の男は何だったんですか!密猟者ですか?」


 ラテルホーンが去った方向を睨んだまま応えないパシズに、殆ど怒鳴る様に言うティムズ。そのパシズの脳裏を、思索の鎖が縛っていた。


 ――二人に今の男の目的を伝えては、いけない。

 知ればきっとミリィはやつを追っていく。だが、騙す事もできない。

 彼女は勘が鋭い。俺は嘘が下手だ。誤魔化せない……。

 

 しかしその時、パシズはミリィの眼を見てしまった。

 いや、顔を覗き込んだミリィに、自分の眼を見られてしまった。


「……密猟者、じゃない……?」

「……かりゅうど……!!」


 ゴーグルの中のミリィの眼に、光が灯る。そして立ち上がり、ラテルホーンが去った方へと駆け出そうと腰を落とし踏み込んだ。足元に青い術式光が展開する。


「だめだ!ミリィ!行くな!命令だ!!」

 パシズが叫ぶ。

「本部に連絡を入れ、増援を待つ!」


「ミリィ、パシズの言う通りだ、皆を待とう!」

 ティムズもミリィがやろうとしている事をすぐに理解し、パシズに同調して、ミリィの背中に声を上げる。


「ごめんなさい。でも行かなきゃ」


 ミリィは一切の躊躇もなく、跳ね出した。

 跳躍の衝撃の余波で、周囲の草に波紋が広がって、飛び散る。

 パシズは腕を上げて、目を守る。視界を一瞬失う。


 そして、無駄だとは判っていても、それでも、もう一度ミリィを留めようと彼女の後ろ姿に声を掛けようとした時、パシズの目に飛び込んできたのは、ミリィが飛び出した直後に、それをまた追う為に同じく跳躍を展開して跳ね出していった

ティムズの後ろ姿だった。

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