第一節『第四龍礁』

第一節1項「嵐に舞う 1」 

 暗天。

 暴風。

 豪雨。

 そして雷鳴。


「レッタ! 機関の復旧はどうなっている!?」

 暗闇の室内で、ぼんやりとした淡い光に照らされた、壮年の男性と思しき人物の姿影すがたかげが、声を張り上げた。

「状況報告だ。何度も言わせるな! こちらの計器は落ちたままだぞ」


「ただいま全力で務めておりますう。大きな声出したからって早く直る訳じゃないんですよ、船長。ちょっと静かにしててくれます?」

 同じく、前方の席に浮かび上がる眼鏡で【法術式】の光を返す、ぼさぼさの赤髪を雑に編んでいる女性が、頭を搔きつつ、さも億劫そうに応える。


 更に、彼女の反対側の席で、同じくこの『船』の制御法術式の確認をしていた若い男の影からも、にやつきながら同調する声が続く。

「レッタの言う通りっすよ、船長」


「ぐっ……」

 発破をかけたつもりが、彼女らなりの正論にねじ伏せられそうなったが――

「――しかし、急がねば、密猟者を見失ってしまうぞ!」


 声を張り上げた壮年の船長、ビアード=ピアスンは苛立っていた。


 十五年近く『楊空艇』の船員として従事し、船長としても十年来の経験を持つ屈指のベテランだが、それ故に、若い部下の仕事ぶりに辟易する事も多い。

 任務において冷静さは不可欠と言えど、緊急事態に至ってもここまで安穏としていられる部下たちには呆れるばかりだ。



――――――――――――――――――

 

  ――アラウスベリア大陸東方の半島の殆どを覆う大森林。

 嵐の夜が吹き荒れる漆黒の海に、第四龍礁管理局隷下、第六楊空艇隊が駆る、楊空艇『マリヴレーダ』は鎮座している。


 一見、およそ船とは呼べない造形のこの『空を駆ける船』は、『龍礁』と呼ばれる、龍族の保護等を目的とした地域を監督する管理機関が所有し、その広大な保護区を巡回、監視する『龍礁監視隊レンジャー』が所属する『楊空艇』のうちの一基。



 『マリヴレーダ隊』は、近年稀に見る大嵐に一帯が見舞われる中、密猟者侵入の報を受けて現地へ急行したものの、追跡対象を補足する前に高位の龍族と不測の遭遇。急襲を受け、四つある主要機関のうち、二つに深刻な被害が発生。

 龍族の目を眩ます為の攪乱術符フレアの使用で、致命的な追撃こそ避けたものの、龍礁北西部に広がる森林地帯に不時着を余儀なくされ、乗組員クルー達は機体の損傷の確認と、航行システム復旧に総力を挙げている最中だった。



 主要機関にダメージを受け、法術灯ほうじゅつとうが全てダウンした操舵室ブリッジ内は黒闇に包まれており、辛うじて残った霊基機関が供給する霊力で応急的に作動させた予備回路のみで稼働する制御盤の式が放つ光だけが、乗組員の影を朧げに浮かび上がらせている。


 激しく打ち付ける雨と、吹き荒れる暴風の音。そして生き残った霊基機関が発する低い駆動音のくぐもった響きが、操舵室を満たしていた。



―――――――――――――――――――――――――


 ピアスンの焦りに応じた様に、一瞬の閃光がブリッジ内を照らし、ほぼ同時に大きな雷鳴が轟いた。


「ひえっ」

 今しがた女性をレッタと呼んだ若い男が雷鳴に反応し、おどけてみせる。

「今のは近かったな……。いやあ、本当に酷い天気で嫌んなるねえ」


「そーね。嵐、船の故障、龍。おまけに密猟者……厄日よねホント」

 レッタと呼ばれた女性は、手元の制御盤から浮かび上がった制御法術式を指先で弄りながら応えるが、その口調はそっけない。

「って、一番主機のエラーがそのままじゃん、タフィ! 回路の迂回はそっちの担当でしょ!」


 レッタが背面の制御席で作業をしている男を振り返り、剣呑な声を上げると、男は慌てた様子で応え、手元の式を素早く修正する。

「わかってるって! 今やってんの!」


「ほら、これでいいんだろ!」


 男の返答と手元の情報を確認し、レッタは次の行程を唱する。

「よし! 次は再点火プロトコル!」


「全く、言い方ってもんがあんだろ……」

 若い男は、レッタに聴こえないように、小声でぼやいた。



 暫くの静寂が続く。

 激しさを増す暴風雨の音の中で各々が作業に没頭していると、唐突に、ピアスンの背後の暗がりで、ごそごそガチャガチャと、何かを探る音がした。


 この三名以外にも、この暗がりにはまだ乗組員が居るようだ。


 やがて、愚痴をこぼした男――タファールと云う――が、呆れた様に天井を見上げ、苦笑う。

「あーあ……あいつらも、何もこんな日に仕事をしなくたっていいのにな」


「こんな日、だからこそでしょ? 目くらましにはうってつけ。それに、いくら結界って言ったって、人間の細かい出入りを防げるようなもんでもないしさ」

 レッタがタファールの言葉を受け、そしてその語尾に力が籠もった。

「だから、侵入を探知できただけでも御の字……ってやつッ!」


 楊空艇を制御する術式の復旧を続けていたレッタが、その光に両手両指を滑らせると、そこから図形や文字が幾つも重なった模様が浮かび上がる。


 その複雑な光の式が空中で瞬くと同時に、何らかの回転数が上がっていくような、駆動の唸りが船体を揺るがしていく。


「よっしゃあ! 一丁上がり!」

 レッタはパチンと指を鳴らし、得意気に声を上げた。


 彼女の快哉と同時に照明が復旧し、室内の様子と乗組員達の人相が明らかになった。


 全員が龍礁管理組織に属する証の制服を着用しているが、着こなしはそれぞれだ。


 後方の船長席に立つビアード=ピアスンが主制御盤に手を付き、前方窓から嵐に揺れる森を鋭く見据えた。船長帽子を目深に被り、制服をきっちりと着こなしている様からは実直な性格が伺え、豊かに蓄えた髭が威厳を表している。


 前方に左右に配置された制御席で背中合わせになっていたのはタファール=ネルハッドと、レッタ=バレナリー。

 タファールはぼやぼやした黒髪、面長、痩躯の青年で、椅子の背に腕を掛け、声色の通りのにやついた表情と上目遣いで操縦室を見回している。制服をだらしなく着崩しており、胸元を大きく開け、普段着のシャツを覗かせている。


 一方でレッタは、主要機関の再起動を成功させた後も気を緩めず、更なる不備がないかどうかを確認する為に、制御式に赤茶色の瞳を走らせ続けていた。

 ぼさぼさの赤茶髪を雑に後頭部で編み、頬や、捲った袖から覗く細い腕は機関油で煤けている。



 彼らが居るのは、楊空艇の船首――というよりは『頭部』に位置する操舵室。


 その内装や設備はほぼ木製で、おおよそ古い船の様であるが、それぞれの席には飛翔を司る木製の制御盤が配されており、その盤面上に浮かぶ様々な文字、図式で構成された法術式、その高度な法術理論を用いた航行システムが搭載されている。


 これにより、この『空飛ぶ船』は比較的少人数での運用を可能としていた。



「あぁっ……! やっと復旧したんですかっ、これでまともに作業できる……」

 ピアスン船長の後方から、高く澄んだ声が弾んで。


 明るい金髪を後頭部でアップに留め、額にゴーグルをかけた若い小柄の女性が身を起こし、安堵交じりの情けない声を上げた。

「あんなに暗くちゃ何も出来ませんよ全く!」


 彼女は他の乗組員クルーたちが復旧作業に取り組んでいる間、先程の龍族の急襲の衝撃で

 吹っ飛んだ棚からブリッジへバラ撒かれた装備や備品を回収しようと、暗がりの中、目を凝らしながら這いずり回っていた。


「……口を動かす暇があったら手を動かせ」


 その脇で同じく床の装備物資を拾い集めていた中年の男性が身を屈めたまま、傍かたわらの金髪の女性へ、太く低い声をかけた。座り込んでいてもはっきりと判るほど、体格ががっちりしており、逞しい。


「判ってます!」

 金髪の女性がむっとした様子で、また屈みこむ。


 船外での活動を主な担当とするこの二人は、不時着の後、船の外傷の確認の為に一旦外に出ていたため、上から下までずぶ濡れだった。

 制服は他三名と同じ様式ではあったが、種々の装備品を身に着けている。腰にはワイヤーらしきものをまとめたリール。下衣には大小様々なポケットが施されており、うち幾つかからは短剣らしき柄が顔を覗かせていた。


 中年の男性は淡墨色の黒い髪を後ろに撫でつけており、筋骨隆々で、制服はパツパツ。厚めの生地に、上腕二頭筋のラインが鮮明に浮かび上がる。



「パシズ、ミリィ。そっちはどうだ?」

 ピアスンが二人を振り返った。


「どうって言われても……」 

 金髪の女性――ミリィ、が返答に窮し、困惑した声を上げる一方で、パシズと呼ばれた大男が至極冷静な低い声で応える。


「問題ない。破損した装備は無いし、状況に必要なものは全て揃え直した。いつでも出撃できる」


「よし、それでは主霊基駆動機関を再起動だ、総員衝撃備え!」

 パシズの返事に、ピアスンは頷き、再発進の準備が整った事を告げ。



「了解!」


 一同の声が一斉に応えた。



「さあて、おんぼろ船ちゃん。機嫌直してくれたかな~?」


 レッタが制御盤を見下ろしながら、面白そうに笑みを浮かべた。



「――発進!」


 ピアスンが制御盤に駆動法術を走らせると、青色の光と図形……術式と呼ばれる、霊力を持つ言語、【霊葉】で構成される光の式が縦横無尽に広がり、室内を光で満たす。

 ピアスンの前に、船の舵輪の様なシンボルが浮かび、そこに指を通すと術式全体がゆっくりと回転を始めた。


 ――――――――――――――


 船背の高い木々でその姿の殆どが埋もれていた――まるで、森という名の海で沈没中の様にも見える――『船』から光が迸り、船体全体に可視化された術式のプログラムが走ると、その衝撃で周囲の木々が薙ぎ倒されそうな程に揺れ、船が浮かび始める。


 主要な部位の素材は木製の船体に、様々な素材のダブラー・プレートで補強されており、そこにも機体全体を制御する法術式の光が走っているのが目視できる。全体的には飛行に適した流線形のフォルムだが、対龍戦闘を想定した外殻のあちこちに増設された防御術式板のせいで、一言二言では言い表せない程にごちゃごちゃとした外装になっていた。


 その外装の隙間から機体の中央と後部に航行装置としてメインフレームから四つの輪状の主霊基が顔を覗かせていて、その駆動術式痕が激しく回転して揚力を生み出している。


 駆動音が高まり、一瞬の無音。そして、バキン!と金属質の音が一際大きく鳴ると、船は加速を始めた。



 ―――――――――――



 この世界の人間文明を維持しているのは、人々が『法術』と呼ぶ理論体系を基盤とした技術だ。森羅万象の理を顕在化させ、世界の法則そのものに介入する事を可能とした術(すべ)。


 世の中に存在するあらゆる物体、現象の『コード』を理解し、把握し、操る事によって様々な事象を具現化する事が出来る……はずなのだが、法術の行使には、その規模に比例した『霊基媒体』が必要とされ、生身の人間が単独で使える術式は極僅かの範囲に留まる。


 アラウスベリア大陸で過去幾度も繰り返された戦乱、騒乱により、主要な霊基資源は枯渇の一途を辿っており、過去の遺跡、遺物や鉱物、動植物に至るまで、人々は資源を巡り冒険と戦いの歴史を再び繰り返し始めていた。


 人、は一度手にした力を手放す事は出来ないものだ。戦乱の傷が癒え、また文明を育んでいく中で、また新たな力――資源――を得る為に、人々は競うように道を歩んでいく。


 特に三百年前の、大陸全土を巻き込んだ大戦で激減した龍族に由来する素材の力は、現在においても、各国にとっては途轍もなく魅力的なものだった。協議、協定、恫喝、打算、取引、あらゆる思惑と利害が交錯した結果、大陸全土に龍族の保護、監視、養殖、を目的とした『龍礁』と名付けれた区域が設定され始めたのがおよそ五十年前。


 様々な問題を一元的に解決する為の試みだったが、設立当初は、大小様々な事件や事故が頻発し、その存在意義と存続が危ぶまれるものだった。神話の中の存在であり、世界の理の体現者たる高位の龍族の力は、人々の理解が及ぶところにはなく、捕獲に乗り出した各国の戦闘組織が部隊ごと消し炭と化した、などの被害が続出したという。


 龍族は強い霊脈に惹かれ、棲み処を構える事は知られていた。

 そしてそういった強い霊脈に集う生物も、大なり小なり霊脈の影響を受け『龍化』するという事も実証され、そういった所謂『偽龍』と呼ばれる存在を主な相手とし、人々は各地の龍礁でノウハウを蓄積していったのである。


 ある者は龍を守る為に

 ある国は龍を利用する為に

 ある男は龍を狩る為に

 ある女は龍を知る為に


 様々な理由、目的、思想の上で、龍礁、という特異な領域はバランスを保ち、揺れていた。


 ―――――――――――――――――――――――――


 龍族素材は一部の冒険者達の間でも人気を博しており、装備や装飾品、薬品や工学素材など、利用価値は枚挙に暇がない。勿論、かなり高額で取引されるのは当然の結果で、ドラゴンハンターを自称する密猟グループの侵入に、龍礁の管理に携わる者達は、常に頭を悩ませている。

 

 龍礁の周囲は特殊な結界で封じられているが、結界の維持にも莫大なコストが掛かる上、メンテナンスに携わる結界術士の不足も相まって昨今急増した密漁団の侵入を全て阻止する事は難しかった。


 第四龍礁においては、三百年前の大戦で各国が挙って建造し、現在ではその多くが失われた空飛ぶ船、即ち『楊空艇』を独自に改造し、龍礁内の監視、巡回などの任務に用いている。現存し、航行が可能な機体は決して多くはないが、龍礁の運用に不可欠と判断した龍礁管理局の上層部が各国に協力を求め、半ば徴用する形で数基を(強引に)購入。対龍族の戦闘と、密猟者の追跡を想定しての再設計が行われ、運用の要として活躍している……と言えば聞こえは良いが、当初七基投入された楊空艇は、現在は実働可能な数を三基まで数を減らし、ギリギリの運用状態が続いていた。


 ビアード=ピアスン船長が指揮を取る第四龍礁所属、六番艇『マリウレーダ』は、龍礁に配備されたうちでも最も古い船の中の一つだった。


 ――――――――――


 現在のクルーが揃ったのは約二年前。相次いだ楊空艇の喪失により、それまでボロ船扱いで格納庫に放っておかれていたマリウレーダを新たに稼働可能な状態までオーバーホールを行い、任務を遂行するチームを一から造り上げる為に、それまで別の楊空艇の船長を務めていたピアスン船長に白羽の矢が立ち、あらゆる部署から、出身も略歴もばらばらの人材が招集される事になった。


 機関担当として配属されたレッタ=バレナリーは、これ幸いと通常の整備規定のほぼ全てを無視して好き勝手な設計変更と改造を重ね、他のチームに配備された船に劣らない性能を引き出す事に成功した。本来なら厳罰が下る程の違反だったが、数々の成果を挙げた為に上層部もこれを追認したという経緯がある。


 ピアスンと同じく古参の職員として、パシズ=バルアも長らくここで働いている。

 歴戦の優秀なレンジャー、として評価されていた彼でも、寄る年波による衰えには逆らえず、三十八歳になった現在では、後進の育成を主な活動とし、二年前に隊に加わったミルエルタヴェーン=シュハル……ミリィを後釜に据えるため教えていた。概ね素直な性格だが、時々口の悪い"おてんばミリィ"に手を焼く事も多々あったが、お互いにそれぞれの能力は尊重し、父娘、にも近い関係と態度で接し合っている。


 ミリィと同時期にチームに参加したタファール=ネルハッドは情報通信を主としたサポートに特化した能力を生かし、チームの活動に貢献している…らしい。


 能力は優秀なものがあるが、一癖も二癖もあるクルー達を統括する為にピアスンは四苦八苦を続け、しかしピアスン自身の生来の根性と勤勉さで、少しずつチームとしてまとめてあげていった。

 

 以来、第四龍礁にそれぞれ設定された3つの区画の内、中央部から北西、西に広がる遠大な森林と点在する都市部跡を担当としてマリウレーダのクルー達は任務に忙殺される日々が続いていたのである。


 ―――――――――――


 密猟者の補足の為に航行を続けている船内で、乗組員達は現況の確認を続ける。


「速度があまり出ていないな…主基の具合はどうだ」

 ピアスンが機関兼情報担当のレッタ、タファールに声を掛けた。

「現在は応急的にコード45を回してます、が……このまま飛びながらの復旧は無理すね、一旦帰還しないと」

 タファールは先程までの飄々とした態度は無く、真面目な口調で応えた。

「二番と三番はほぼ死んだまま、一番と四番の推力も六割弱。飛んでるのが不思議なくらいっす」

 タファールの報告を受け、ピアスンがレッタにも確認の文言を投げる。

「了解した。機関制御担当!六割損傷、いけるか?」

「機関制御担当、六割損傷了解、なんとかしてみせますよ」


 深刻なピアスンの口調、表情に対し、レッタは何処か面白がる様に復唱し応える。他の者にはまるでこの状況を愉しんでいるようにも見えた。


 ピアスンは復旧した探索システムの式を操作し、現状を乗組員達に確認させる。

「対象はレベルC、区画三十二号北西隔壁の不備を突いて進入後、現在座標五十三付近を南下中……この経路は、レベルBへ向けて移動しているようだ」

「F/ Iの数狙い、ではなさそうだ。目的はF/ II……まさかな」

 ピアスンの傍らに立ち、同じ情報表示式を見つめていたパシズが呟いた。


「……なら、このまま放っておけば勝手に死んでくれるんじゃないすか」

 タファールが面倒極まりない、という態度を隠そうともせずに呟く。ミリィがじと目でタファーをねめつけ、呆れた口調で咎めた。

「バカ言ってんじゃないわよ、そうなる前にとっ捕まえるのが私らの仕事でしょう」


 情報はまだ不足していたが、全員の目的意識をはっきりと統一する為に、ピアスンは任務の主目的を改めて明文化し、正式な命令として繰り返す。

「とにかく、対象がレベルBに入る前に発見、保護、することが第一だ、良いな!」


「ういす」

「おっけえ」

「了解した」

「はあい」


 それぞれの返事は一致しない。しかし持つ意思は、概ね、同じ。


 楊空艇マリウレーダは、その機体に暗雲に閃く雷光を映しながら、森の海の上を滑るように飛翔ぶ。

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