第9話 捕まえた?
3人で2階に向かうことにする。
この家主は、今2階にいるのかずっと足音がしているので行くに行けずに時間が経ってしまう。
アキ「階段横の部屋に入りましょう。」
朝輝「わかった。」
朝輝は私の手を握りながら静かに階段を登っていく。
それでも階段がギィギィ言う。
時間をかけて登り、階段横の部屋にみんなで素早く入る。
そこの部屋もベッドがあった。
家自体が大きいからベッドルームがたくさんあるんだろう。
朝輝「二人はどこにいそうかわかるか?」
アキ「叫び声はどこらへんから聞こえましたか?」
朝輝「二階の窓付近です。」
アキ「じゃあそこの扉からもう一つ先の部屋が下の窓から一番近い部屋だわ。」
3人でまた忍び足で隣の部屋に向かう。
さっきまでドタドタと足音がしていたのに私たちが来てから音が聞こえない気がする…。
朝輝「開けるよ。」
キィ…と静かに扉をあける朝輝。
しかしその扉はすごい勢いで開いた。
朝輝「…逃げろ!」
私を突き飛ばして朝輝が人影の盾になる。
しかし、アキさんが私の腕を掴んで離さずに動かない。
「遅い。見つかってるならさっさと連れてこい。」
アキ「ちょっとスリルを楽しみたくて♡」
「相変わらず頭は弱いままだな。」
アキ「あらあらー…、この子達逃げようとしてたところをここまで連れてきたのにそんなこと言うの?」
アキさんが朝輝を捕まえている人と仲よさそうに話す。
朝輝「沙里奈は、離せ!」
「ダメダメ、みんな大切な食材だよ。」
この老婆は暴れまくっている朝輝を片手で微動だにせずに掴んでいる。
沙里奈「裏切ったな!」
アキ「貴方達とスリルを味わうためよ。楽しかったでしょ?」
ニコニコと笑いながら話してくる。
「こいつら、大人しくさせろ。」
アキ「はいはーい♡」
裏切り者の手が私の顔にかざされた瞬間、
私は気を失った。
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