8 運命の選択

「選んだよ・・」

美少女3人から1人選ぶ。悩みに悩んだ結論は・・。


「イロ」

毒術士で最悪な選択。


「・・なんだって?嘘だろ、乙戸?」

女剣士レイカが涙を浮かべる。


「ざまあねえなあ!レイカ!」


「・・そうですか。乙戸さん。あなたの意見は尊重します。本当に宜しいのですか?」

イロの姉、アイが聞き返す。


「・・はい。いいです」

俺はレイカを見ないように、その場から立ち去った。


――――


「ひゃはは!世界征服だあ!かんぱーい!」

「・・かんぱい」


「元気出して―?あたしを選んでくれるのは知ってたけど、たっぷりお礼はするからー!」


お礼はそれはもう・・素晴らしいモノだった。


――――


それから1ヶ月後。


俺は・・幸せだ。選択の時、優先させたのは、本能。でも、今は全てが、良かったと思う。


「これ見て―?」


「なんだい、イロ?」


写真に映るのはレイカと男性。どうやら結婚したらしい。式に参加出来ないのは残念だったけど、凄く幸せそうだ。良かった。来月には俺達も結婚する。お互い好きな人同士結ばれたんだ。


終わり。


―――――


「イロー!!」

レイカが斬り付ける。


「ち!バレたか!乙戸が毒術にかかったのに!」


―――全ては幻だった


イロと良いことしたり、結婚までしたのに・・残念だ。けれど


「俺は・・レイカを選びます」

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