6 美少女を守る

レイカは再び、イロの毒により入院した。


「・・すまないな、乙戸」


「いや、レイカ。俺の方こそ」


勝手すぎる俺。イロの色気に魅惑されて、大切なものを忘れてしまった。

俺は、レイカを守らなきゃ。そして、イロに話して、和解しよう。


――――


廃工場。


「イロ、話があるんだ」


天井から、ふわっと降って来る。


「なーに?」

(可愛い)


「レイカと、和解してくれないか?」

俺は正直、イロがこのまま敵なのが、残念。大好きなキャラなんだ。


「・・」


「いつまでもケンカしてても仕方ないだろう?」


「ふーん、いいよ」

良かった。


―――病院へ。


白衣を着て看護師のフリしてるイロ。可愛い・・。

いいや、もう色気には誤魔化されないって、決心したんだ。


「うーん、病院のいい匂い」

キョロキョロしてる。


―――レイカの病室へ入る。あれ?居ない?


(ビッ!)


「!?」

レイカは、イロを剣で斬りつけた、白衣が斬れて、間一髪交わした。


「乙戸に近付いて、どういうつもりだ!」


「てめえ、レイカ!」


こ・・殺しかけたぞ、今!もう止めてくれ!


―――――


自分の血をなめるイロ。


「レイカ・・てめえ死にてえらしいな?」


「・・やってみろ」


どうするのこのガチ喧嘩!?いつの間にか、イロの手には劇薬が何本も。

助けて!


「やめなさい!」

看護師が真ん中に入って来る。


「邪魔だ!」

イロが硫酸の瓶を投げた!やばい!


看護師は対して大きなスポンジを広げる。と包む。


「やめなさい、イロ!」


「チ・・てめえ、アイかよ」

誰だ?大人しくなるイロ。はあ・・と思ったら、レイカが斬り付ける。

もう勘弁してくれ!前に立つ看護師。


「どいて!」


「イロを斬るなら、わたくしを斬ってください」


「!・・」


剣を収めるレイカ。


「いいだろう。イロの姉よ。お前に免じて許そう」


姉だって?


やっと・・戦いが、終わった。

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