13 メンヘラ

「好きです、乙戸さま」

20人のローブの男達に囲まれて、俺は身動き出来ない。そんな中、目の前に、アイが迫る。


「わたくしの想い、受け止めてくれますか?」

相当な美人。迫られて、正直心が揺れる。その時、俺は女剣士、レイカの事が頭に浮かぶ。


「アイさん、ダメだよ・・」

誘惑に負けそうになりながらも、断る。


「・・・」

悲しそうな表情をするアイ。俺は後ずさる。

(ドン)背後には男達。無表情が怖く感じる。


「逃げないでください・・」

徐々に迫ってくる、周り。まるで何かに、操られているようだ。怖くなってくる。そして、身体を掴まれる。


「や、やめて!んぐ・・」

口も塞がれ自由が効かなくなる。


ーーーーー


「・・!!」


ベットに結わえ付けられている俺。

そこにはアイだけ。


「やっと、2人になれましたね、乙戸さま」


すると、部屋を暗くする。


「あなたは、わたくしを、愛してはいません、でも人の心は変わります。これから、わたくしの愛によって、お互い愛し合うのです」

そう言うと、ゆっくりと服を脱ぎ始める。


!!美人が目の前で、綺麗な肌を見せてくる

これでは、理性も持たない。ダメだ。


すまない、レイカ。


姉は豊満な身体を際どく見せながら、迫る。

もう、このまま欲望に身を任せよう。

早く裸を見せてくれ。期待は膨れる。


「・・・」

しかし、キスする直前で寸止め。どうして?もう我慢出来ない。俺から襲おう、そう思うけど、身体が縛られているため動けない。もどかしく感じていると、


「こんなの・・」

涙を流す姉。な、何故?


「愛じゃない・・」

何を言ってるんだろう。そのまま、止まっている。そして、何かに抗うように。


「やめて・・。イロ!う・・」

そして、その場にうずくまる。


「乙戸さま・・逃げて」

正直ここで止められるのが残念過ぎる。その時


「ち・・バカなくせに抵抗しやがってよー!」

奥から出てきたのは妹の、毒術士イロ。


「・・解毒しやがった。約立たずが」

裏で操ってたのか・・!


「イロ!・・どうしてこんなことを?!」

俺は強く言う。


「てめえが、あたしの物にならねえからだよ!」

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